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2012年05月10日

HSBCが発表するベトナム生産業の営業環境


ベトナム生産業のPMI(販売営業管理指数)が
HSBCベトナムによって発表された。


PMIは世界で最も関心を集める指数の一つである。
これは経済分析者が市場変動の早期予測をするための重要なデータで
決定的な役割を持つ中央銀行等の金融機関が
適切な金利制度を適用する根拠である。

同報告書がベトナム生産業の営業環境に関する月ごとのデータを
掲載したのは初めてのこと。
また、報告書にはPurchasing Managers’ Index™ - PMI™
(生産分野の調達者の指数) も掲載されており、
これが50ポイント以上になれば営業環境が前月より良好で
逆の場合は悪化したことを意味する。

PMI™指数は3月が50ポイントだったが、翌月には49.5ポイントに下がり
営業環境全体の悪化を示している。
この6~7ヶ月でPMI指数は低迷の傾向を続けており、
最も下がったのは2012年2月だった。
4月時点の営業環境が悪化した原因は生産能力の脆弱化に加えて
新規のオーダーが受注できていないことである。

新規の受注量が増加に転じたのは2011年11月以降。
外国からのオーダーが3ヶ月連続で増加したことが輸出活動を促進させた。
中でも中国に対する輸出量が急増し、日本における販売状況の回復が
西洋の需要減少を補った。

新規注文の増加に伴って営業生産活動が拡大すると
4月には生産会社の労働者も増加した。

だが、ベトナムの生産業界は在庫製品の管理政策の実施に慎重で
資材の調達量や在庫量は3月以降も減少している。

また、ガソリン・オイル関連製品やサービス価格が上昇し、
特に運賃が高騰を続けている現状があるものの
3月以降の資材調達単価の上昇スピードは鈍ってきている。

PMI™の調査結果についてHSBCアジア経済最高顧問のTrinh Nguyen氏は
「4月時点の生産量減少がベトナムの企業を慎重にさせた。
また、中国、日本等の外国需要は増えたが、内需がまだ弱いため、
各企業は在庫の問題を早急に解決するべき。今後の輸出活動発展に期待し、
国家銀行が消費を支えるために金利を下げることを信じる」と述べた。

証券投資紙  2012年5月10日

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