ブルーチップ ベトナム投資ニュース

厳しい金融政策が、信用成長や金利競争の過熱を抑制した。
証券市場と不動産市場が「暗い」状況になったため、
銀行活動には困難な1年になると予想される。
実際、多くの銀行が利益目標を調整しなくてはならなかった。
しかし、公表された6ヶ月の営業成績が銀行の心配を軽減した。
多くの銀行が高成長している。

Nguyen Thanh Long Eximbank：
（代表取締役会長による）
2008年前半6ヶ月で、7,230億ドンの税引き前の利益を達し、前年同期より128％増加した。
　総財産：44兆4,380億ドン（前年同期より122％増加）
　人民、経済機関からの調達資金：29兆2,040億ドン（前年同期より89％増加）
以上のように、株主総会が批准した計画による、税引き前の利益1.3兆ドン～1.5兆ドンの50％を達した。
外貨・金の販売がEximbankの利益に大きく貢献した。

Sacombank：
この6ヶ月で、7540億ドンの税引き前の利益を達し、前年同期より23％を超えた。
しかし、年初計画で上げた税引き前利益2兆ドンの目標を
半分も達することができなかった。

VietA Bank：
この6ヶ月で1410億ドンの税引き前の利益を達し、今年の利益計画の50％を達した。
うち、金の投資・販売活動が売上の45％を占める。
この6ヶ月で3000億ドンの税引き前の利益を達し、2008年の計画の45％を達し、
MBが4800億ドンを達し、今年の計画の61％を達した。

国営商業銀行であるBIDVが一番最初にこの6ヶ月の利益を公表した。
BIDV：
この6ヶ月の税引き前の利益が6040億ドン（前年同期より44％増加）
今年の目標の19％を達した。

全体の結果を見ると、各銀行が計画の50％以上を達した。
しかし、当然これが全体像なわけではない。

各銀行はこれから困難な問題に直面しなくてはならない。
年初の信用成長があまり高くなく、
各銀行が信用成長率を30％以下に抑えなくてはいけないため、
徐々に貸出対象を絞っている。
調達金利が引き続き上げられ、年間19.5％になったところもある。
貸出金利は最大年間21％になった。

前年までの通常銀行の年末利益は、年初より高い。
特に、第4四半期には、企業の営業生産・資材輸入のため資金の要求額が高くなるので、銀行の利益も上がる。
そのため、銀行の信用を急速に回復させることが、大きな収入を作る。
実際に、2007年、各銀行の利益が急速に増加した要因は、
主に貸出等の伝統的なサービスによるためである。
2007年に信用成長率が40～50％になったため、国家銀行が動き出さなくてはならなかった。

しかし、今年の後半6ヶ月には、銀行はもっと困難になると予想される。
金利が高いため、各企業が営業生産活動を縮小し、銀行の貸出サービスによる収入が減る。
これらの要素は、銀行に対して利益や配当金への圧力をかける。

この困難な状況は2008年第3四半期末まで続くため、
今年の利益計画を調整する必要がある。
安全な発展の目標を最優先にした上で、
最も大きな目標である、銀行全体のシステムの安定性のため、
各銀行がリスクや流動性の確保により一部の利益を犠牲にしなくてはならないだろう。