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2008年07月24日

証券預かり資金 分別管理へ


各証券会社は10月までに、
投資家の預金口座管理を、銀行に委任しなくてはならない。

現在、投資家の投資資金は以下3つの方式で管理されており、
証券会社は各グループに分けられる。

<第1グループ>
投資家に対し、取引場で投資資金を収支する証券会社。
数年前から活動開始した会社も含む。

このうち数社が、投資家の入金を支えるため
銀行で口座を開設した。
それにより投資家は、証券会社が指定する銀行の支部、支店で、
証券会社の口座に入金することができる。
入金時に、投資家が自分の名前を掲載すれば良い。
銀行入金完了後、投資家が証券会社に連絡、
または、入金証明書を提出した時点から、
取引口座の中に資金ができる。
ただ、資金引出しの際、
投資家が証券会社に直接に訪れる必要がある。

この場合、預金・証券口座が証券会社に管理される。
口座が別々に管理されないため、
投資家が自分の資金や証券の状況を正確に確認することができない。

<第2グループ>
投資家の取引資金管理を銀行に委任した証券会社。
証券会社が銀行で、会社の親口座を開設する。

投資家が証券会社の親口座に入金する際、
親口座の中のX、Y、Z取引口座に入金することを掲載する。
資金を引き出す際は、
投資家が、証券会社の証明を銀行に提出する。

現在、このやり方が盛んになり、多くの証券会社で適用されている。
銀行で投資資金を預かることにより、
証券会社の収支業務が簡易になり、
取引の安全性を確保できる。
しかし、投資家の資金が証券会社の親口座で保管されるため、
証券会社が自己資金として使用できてしまう。

<第3グループ>
銀行の口座とオンライン接続し、
投資家の取引口座を、親会社と別に管理する証券会社。

この場合、顧客が自分で銀行口座を開設し、
証券会社の証明を得なくても、
銀行の支部、支店で入金、引出しができる。
証券会社のシステムが、銀行のシステムと
オンライン接続しているため、入金後直ぐに取引ができる。

この方法だと、投資家の資金管理が完全に明確になる。
投資家は銀行の顧客であり、
証券会社は、この2者間の現金の収支に干渉できない。
投資家自身が、銀行やATMで、現金を引出すことができる。

そのため、第3グループの方式で資金を管理することが
一番有益で、投資家も安心できる。

現在、各証券会社とも、顧客を勧誘するが、
第3グループの方式をとれないいくつかの理由がある。

第一に、投資家資金を証券会社の口座で預かることは、
証券会社にとって大きな利益となる。
特に、預金額が数千万億ドン、数兆ドンなど
かなりの額に上ることもある。

また証券会社が、
銀行の大口顧客向けの優遇制度を受けられるとともに、
必要な時に、この資金源を利用することもできる。

他にも、銀行システムと証券会社システムの接続が
現在まだ改善されていないこと、
各銀行と各証券会社が、独自のシステムを持つことが
理由として挙げられる。
Tran Viet Ha-EuroCapital 証券IT局長によると、
投資家の預金口座を、証券会社の口座と別々にし、
各証券会社が銀行システムと接続するためには、
ITシステムを変更しなくてはならない。

そのための費用が、
国内ソフトが100,000ドル以上、
外国ソフトが500,000ドン~1000,000ドルである。
その他、ハードも約100,000ドル~200,000ドル。
また、サーバと接続するラインの使用経費も加算される。
現在、証券会社は財政状況が悪化しているため、
このような出費は困難である。

国家証券委員会は、証券会社と銀行が密に協力し合い、
銀行が投資家の口座を一つずつ管理できるようになる
ことを、期待している。
しかし、投資家の口座を別々にした証券会社は、
両者蜜に接続できるところがなく、
証券会社が、銀行で親口座を開設するだけである。

証券会社が銀行とオンライン接続できるとの報告もあるが、
実際、この接続はうまくいっていない。

この問題について、国家証券委員会は、
投資家の預金口座を別々に管理する証券会社の数を、
まだ統計していない。
2ヶ月前の報告では、実施した証券会社は9社であった。

投資家の口座を別々に管理する期限は、
2008年3月から10月に延期されたが、
今回証券会社は、この期限を守れるだろうか。


証券投資紙  2008年7月24日


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