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2009年06月10日

企業債券 難航する債券発行


企業が銀行からの借入れを希望する場合、
どうしても銀行側が優位に立つため、
Under Money経費が、借入経費を上回る場合さえある。


ベトナムでは、債券市場がまだ発展していないため、
企業の債券発行は「夢」のような話になってしまっている。

企業は借入れより債券発行

企業活動に対する投資資金の調達について、
Quach Manh Hao-Thang Long証券株式会社(TSC)副社長は、
殆どの企業が、債券発行を最優先すると言った。
債権発行する場合、企業は株主の圧力を受けない。
このため債券金利の返済に関して、
有利な課税制度を設けることができるが、
配当金に対しては有利な制度を設けることができない。

どんな理由にせよ、企業は債券発行できない場合、
銀行から資金を借入れることになる。
株式発行は最終手段と考えられている。
現時点では、多くの企業が政府の金利支援制度で資金を借入できているが、
これは短期的なものであり、
生産規模拡大にむけた資金調達が、
企業にとってまだまだ大きな課題となっている。

企業債券 = 社債?

企業債券の市場は、今まで活発化したことのない市場だ。
現在、企業債券の発行コンサルティング業は未熟な業種で、
資金貸出しのための、銀行審査の代行が主な業務となっている。
企業の債券発行に参加するのは主に銀行である。
その他、機関投資家、大投資家などの場合もある。

銀行で資金の借入れを行う場合、
その手続きは山の様な分量に上るため、
企業側はどうしても債券購入を希望する。
ただ、企業が債券を購入するには制限がある。
これは本来銀行の借金であり、
債券が通常3~5年期限、または、
10~15年期限のものであるため、
銀行は投資資金の調整を行う必要がでてくる。

企業は銀行から借入するより債券を発行したい。
しかし、企業の債券発行が成功するかどうかは企業の商標による。
ベトナム企業の商標はあまり高く評価されていない。
国家銀行信用情報センターは、
証券市場の上場企業に対し信用評価を行った。
ただ、この評価は一時的なことである。
また、企業の債券の流動性は非常に低い。
「企業の債券は、銀行の社債代わりとして使われている。」

ベトナム投資家は現在、預金、証券、金、外貨の
投資ルートにしか関心を示していない。
企業債券は、金利に魅力がないため、人気がない。

08年末から現在までに債券を発行した企業は数社ある。
例えば、Vinpearlは1兆ドン債券を発行、
Vinashinは 3兆ドンを、ベトナム電力公社(EVN)は3.5兆ドンを発行、
Kinh Bac住宅開発株式会社(KBC)は7,000億ドンの債券を発行した。



Vneconomy.net 2009年6月9日

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