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2010年12月10日

民間VS国営!マーケットシェアをめぐる銀行間の競争激化


現在、ベトナムには37社の民間商業銀行株式会社と5社の国営商業銀行、
外国銀行の支店が50社に国営政策銀行2社、そして財政会社が22社と
5社の銀行外国合弁会社があり、これらは国営と民間の2種類に大別できる。
ベトナムでは銀行マーケットのシェアも2010年は大きな変化が予測され、
既に民間商業銀行株式会社のセクターは国営銀行と競争しているが
国営銀行の影響力はまだ大きく、多くの独占権も所有しているようだ。


今後大きく変更される。

この3年間で民間商業銀行の数は急速に増加しており、
ネットワークもブームの様に拡大されているため、
国営銀行の活動には大きな圧力がかかり、シェアも減少してきている。

国家銀行統計局がまとめたデータによれば
外国銀行、財政会社、銀行外国合弁会社、人民信用基金などのシェアは
資金貸付が15%前後、資金調達で10%前後とまだ小さく、
残りは圧倒的なシェアを占めている国営銀行と
急増に拍車がかかる民間商業銀行のセクターである。

2007年末から2010年の頭までで、国営銀行と民間銀行の
資金調達と資金貸付のシェアは大きく変更されており、
2007年12月の時点でAgribank、BIDV、Vietcombank、Vietinbank、
そしてMHBなどの社会政策銀行を含む国営銀行は
銀行システム全体の資金貸付の59.3%のシェアを占めるが、
これに対して民間商業銀行のシェアは27.7%だった。
同様に資金調達シェアも国営銀行の59.5%に対して
民間商業銀行は30.4%にとどまった。
2010年3月までに上記の割合は資金貸付で54.6%~31.2%、
資金調達では48.3%~42.6%へと変化している。

国営銀行は活動の歴史が長くて規模が大きく、ネットワークも広いが、
農村銀行から都会銀行にレベルアップした民間商業銀行は
最近の3年間で13社、新設銀行の数も3社増加した。
この様な変動の傾向は1年間を通した実績にも現れるだろう。

また、2010年には外国銀行の活動も大きく変わり、
100%外資の銀行が全面的かつ平等な条件で
ベトナムの銀行と競争できる環境になる。


証券投資紙  2010年12月10日

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