ブルーチップ ベトナム投資ニュース

国家銀行からの情報では、4月末から今までに1USD20,600VND～20,700VNDで
10億USDを購入している。

この決定は市場での外貨供給状況が良好で、近年の外貨準備資金減少状況を
踏まえて出された。

今回の国家銀行による外貨購入の動きは2011年4月29日にスタートしており
その当日に国家銀行はUSDの買値を1USDあたり20,486VNDから20,700VNDに
急上昇させた。

USD買値を上げる決定は、商業銀行のUSD売値が2011年4月22日から急速に
下落した状況を受けて出された。

国家銀行のUSD購入決定は以下の3つを目標としている。

①各商業銀行は企業と人民からUSD購入のために多額のVNDを支出した。
　国家銀行は、銀行ネットワーク中のVND流動性を改善するため、適切な
　理由の下でVNDを供給することができる。

②外貨準備資金の改善を行う理由は、銀行の安全を確保するためである。
　現在、外貨の供給は良好な状況となっているが、清算需要への対応や
　超過輸入の状況は短期間で解決できない。ADB（アジア開発銀行）の
　最新情報によれば、現時点でベトナムの外貨準備資金は約135億であり、
　この数字は国家銀行によるUSD購入の動きで増加中となっている。

③USDの購入活動は、以前のUSD/VND為替レート暴落に歯止めをかけた。
　4月29日の国家銀行USD購入時点より、USDのレートは１USDあたりで
　20,940VNDから20,590VNDに上昇し、最近では1USDあたり20,850VNDに
　上がっている。