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2011年06月01日

USD/VND為替レート危機 依然最低維持


国家銀行外貨管理局によると、
国家銀行は引き続き、USD/VNDの為替レートを
維持する予定であるという。


銀行の専門家は、USDの預金金利は、年3%で維持されており、
VNDの預金金利がそれより高く維持された場合、
USD/VNDの為替レートは上がりにくいだろう、としている。
現在、国家銀行はUSD/VNDの為替レート維持に努めているが、
外貨市場に対する圧力は高まる傾向にある。

先日、政府決定No. 11/NQ-CPを実施するため、
国家銀行は金融市場に大きな干渉を行った。
現在、各商業銀行のUSD/VNDの為替レートは、
ブラックマーケットのレートとあまり変わらない。
また、ブラックマーケットのレートが、
一時銀行レートより低くなったこともあった。

5月末まで、銀行内の為替レートは、
1USD20,643 VNDで発表されており、
これは2月11日以降最低ラインを維持してきている。
今日、国家銀行での取引レートは、
1USD20,600VND~20,849VNDと発表され、
5月30日のレートより110VND安くなった。

各商業銀行での取引レートは、1USD20,610VND。
5月31日のVietcombankのレートは、
1USD20,510VND~20,610VNDであった。
Eximbank (EIB)のレートはより低く、
1USD20,460VND~20,600VNDで あった。

2月上旬の政府会議において、
Nguyen Van Giau国家銀行総裁は、
今年の財政政策は柔軟になり、
USD/VND為替レートは、供給元増加により、
引き続き下がるだろう、と強調した。
経済専門家は、USDの預金金利は、引き続き3%で低く維持され、
VNDの預金金利がより高く維持された場合は、
VNDを確保する人も増えるだろう、としている。

イタリアのUni Cerdit 銀行のベトナム駐在事務所所長は、
USD/VNDの為替レートは、
インフレに大きく影響を受ける、との考えを示している。
現在、VNDの預金金利は、年19~20%で、
それが今後も維持された場合は、
USDよりVNDを預金したいと考える人が増えるだろう。

現在国家銀行は、VNDの預金金利を調整するにあたって、
様々な問題に直面している。
理論的にはインフレが上昇すると、各種の金利も高騰、
資金供給は少なくなるが、
金利が高くなると、企業は資金調達できず、
営業生産経費がかさみ、インフレ抑制にも影響を与えることになる。

また、外貨市場に対する専門家の意見によると、
現在のUSD/VND為替レートを低く維持している状況は、
インフレ上昇と外貨準備資金に対して圧力をかけているという。
輸入超過も深刻化しており、
特に5月の輸入超過額は17億USDを達する可能性もあり、
2010年1月以降の最高額が予測されている。
国家銀行は、外貨準備資金を増やさなければ、
輸入超過により、全ての外貨準備資金を使い果たし、
為替レートの変動が一層激しくなることが、予想される。

また、外国直接投資資金も減少傾向であるため、
国内の外貨の流動性も低下してきている。

計画投資省の最新統計によると、
今年の第1四半期のFDI実施額は徐々に減少しているという。
5月のFDI実施額は約9億USDに留まったのに対し、
3月は14億USDを達していた。
今年5ヶ月のFDI申請額は47億USD近くに上っているが、
これは、年次計画の23.5%相当である。

そんな中、外貨市場を安定させ、投資家の信用を高めるため、
期限付きの取引市場を開設する提案がされた。

Brett Krause- Citibank Vietnam社長は、
現状打破には、期限付きの取引市場開設が、
外貨市場を安定させるために、有効な対策である、とした。
ベトナム経済は主に貿易に依存し、
貿易総額がGDPの150%を占めている。
FDI実施や各機関の投資、ベトナムからのUSD送金や、
ベトナムへのUSD送金は、
現在、適切なタイミングで行われているとは言えない状況である。



サイゴンエコノミックスタイムズ  2011年6月1日

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