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2011年08月29日

M&A市場への信用 依然低迷


M&Aの外国専門家は、ベトナム市場の発展潜在力に対し、
高く評価しているが、ベトナム市場に対する信用は依然低く、
今年実行されるM&Aの件数が期待通りになっていない。


シンガポールのRajah & Tann 法律コンサルティング会社専門家によると、
近頃実行された投資案件の中でも、
ベトナム企業はM&A活動及び合弁活動を通じて
外国投資家と提携しているわけではない。

多くの投資家が、ベトナム企業への投資に対して
余り信用していない。
ベトナム企業が複数の口座番号と会計手段を利用しているため、
会計報告書と営業報告書が統一していない。

ベトナムでのM&A実行経験を持つBrian Ngと
Christopher A. Muessel氏は、複数の銀行口座を利用し、
投資家と顧客との取引を実行する際、
統一の銀行口座を利用しないことが分かった。

また、ベトナム企業が外国投資家に、
業績と営業状況に関する明確な情報を提供できない。
営業活動の中のお金の流れも国際基準に整っていない。

ベトナムの輸入販売分野、インフラ開発分野、
不動産分野、財政・銀行分野が、外国投資家に注目されている。
そのうち、インフラ整備分野では港、橋、道路、鉄道、
エネルギー開発、通信インフラ整備の計画が
外国投資を誘致している。

具体的には、エネルギー開発分野について、
ベトナムが投資規模を年間15%~20%拡大したい考えだが、
政府が投資資金を調達できていない。
外国投資家は大規模の投資案件に対して関心を寄せてはいるが、
投資の関係で必要な手続きを用意するためには、
かなりの時間を要し、政府管理機関の認可も遅い。
例えば、外国投資家がベトナム発電計画に投資を希望する場合、
手続き完了まで最低4年間かかる。

その他の理由は、外国企業の要望に合う企業が少ない。
特に、営業状況の透明性が良く、規模が適切である企業が少ない。
外国投資家は常に500万~1000万USDの投資案件を探している。

国際経済危機の影響について、困難な状況がM&A活動を促進し、
ベトナムでの合弁会社設立が賑やかになっている。
同様な観点を持つTheng Bee Han-在ベトナム
マレーシア商工会会長によると、
現在、マレーシア企業が、ベトナム市場での
投資のチャンスを探しているが、
市場、特に行政手続に関する規定についてより慎重に調査している。

以前、ベトナム報道業界が、今年ベトナムM&A活動が
ブームになると予想した。
理由は、外国投資家が、今がベトナム企業を最も安く買収でき、
ベトナム市場に容易に参入できる時期と考えていたことである。
この予測は2010年に345件のM&A案件(取引額17億USD)が、
2009年より65%増加したことに基づいて出された。
M&A専門家は、経済状況が悪化し、営業状況が良くないため、
多くのベトナム企業が外国投資家に株式を譲り、
営業計画を実施するためには外国パートナーと提携しなくてはならない、
と考えている。



サイゴンエコノミックスタイムズ  2011年8月29日

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