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2011年10月31日

証券取引所合併計画 投資家の思惑


先週、国内報道機関は、ハノイ、ホーチミン両証券取引所の
合併計画について、大きく取り上げてきた。
この計画は、国内証券市場の全面改革という、
大きな期待を受けている。


投資家たちは、今回の合併について概ね歓迎しており、
国家証券委員会の傘下機関として、
証券取引所は統一させ、取引活動をコントロールするべきである、
との意見を示している。

現在、ベトナム証券取引所は、
およそ800社の上場企業(HOSE、HNX、UPCoM)を管理、
その他、国債の取引も行っている。
取引活動の管理機関を統一することで、
運営経費を節約することができ、管理システムは改善され、
一分野に対する管理が、重複することを避けることもできるようになるだろう。

10年前に設立されたホーチミン証券取引所は、
最近になってその弱点が顕在化しており、
ハノイより管理能力が弱いとの指摘を受けている。
たとえば、HOSEの電子掲示板では、
外国投資家の取引の情報を掲載できないが、HNXではできる。
市場関連の情報をネット上に掲載することについても、
HOSEはHNXより情報量が過少だ。
そのため、HOSEとHNXの情報公開の度合が
統一されない状況となっている。
二取引所の合併が実現できれば、
新しい技術を利用することができ、
各取引所ごとに、技術的整備に投資する必要はなくなる。

また、合併が実現すれば、各証券取引所の報告手続きも簡素化できる。
ひいては証券取引所の運営と管理経費を節約することにもつながり、
各管理機関は人材を絞って、
上場会社の情報公開をサポートできるようになり、
証券会社の活動をより細かく管理することが可能になるだろう。

この様に、合併計画の利益を挙げれば、
考えられるリスクを大きく上回ることになる。
国家証券委員会は計画成功に向け、早期に研究し、
政府に提案するべきだろう。



証券投資紙 2011年10月31日

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