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2012年01月05日

多数の銀行で起きた社長交代劇


Techcombank、Vietinbank、VIB、Agribankの4大銀行は2011年にCEOが変わった。
銀行分野は2011年に圧力の大きな中で活動した。自分の組織を再構造しなくては
ならない背景を受け、利益の捻出が困難を極めたため、2011年は銀行分野の歴史で
上層部の人材が最も大きな変化を見せた年となった。


CEOの連続交代

Techcombankの多くの職員はNguyen Duc Vinh社長を尊敬し、離任を非常に残念がった。
モンゴル最大の銀行を運営した経験を持つイギリス人のSimon Morris氏がVinh氏に
代わってTechcombankのCEOに就任した。

Vinh氏はCEOとして12年間Techcombankを運営し、決定的な場面で大きな貢献をした。
例えば、投資やCorebanking技術の導入、HSBCとの戦略的提携、人材養成などである。

また、VietinBankにも新しい社長が就任した。新社長はNguyen Van Thang氏で
2009年~2014年の任期でVietinbankの社長となった。Thang氏はVietinbank支店の
営業スタッフからスタートして 15年以上の間Vietinbankに勤務した人物である。

2011年の初めに TienPhongBankでは活動を改善するため運営チームのKey Personを
全て変え、Agribankは内部の組織で大規模な入れ替えを実施した。
2011年には銀行ネットワークで94件の汚職事件が発覚したが、そのうちの64件が
Agribankで発生したものである。

VIB、 Agribankなどの銀行でもCEOの交代が起きた。このような傾向が多発した理由は
3つある。1つ目は外国人CEOが増えていることで、従来は取締役会のメンバーとしてしか
参加しなかった外国人が、現在では運営活動にも参加している。2つ目は若い人材への
信用が高まり、70年代生まれのCEOが多くなっていることだ。3つ目は財政市場が複雑な
変化を示しているためで、各銀行は内部の活動を的確に管理できるCEOを望んでおり、
その結果として会計の専門知識を持つ人材がCEOに選ばれているのだ。

ナンバーワンへの熱視線

ベトナムの最良の銀行となる目標を立てているTechcombankは運営チームを入れ替えないと
いけない状況に直面しており、Vinh元社長がTechcombankの副会長という肩書となって、
銀行をバックアップするために活動している。

2012年の初頭、ABBank (An Binh銀行) ではCEOが変わる予定がある。

2012年は資金貸付成長率が年間15%~17%に抑制されることで、銀行活動にとっては
困難な年と予測されている。また、銀行ネットワークが国家銀行総裁の決定で2012年に
大規模な再構造計画と直面するため、規模の小さな銀行は安全的な活動を維持できるか
心配しているが、大規模の銀行ではナンバーワンになることが目標となっている。

CafeF.vn  2012年1月5日

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