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2012年04月26日

外資系保険、ベトナム市場に照準


外国の保険会社がベトナム市場に注目している。

最近、ベトナムに進出している外国保険会社が増加の傾向を見せており、
ベトナム国内の会社との合弁が流行っている。

PVI、Bao Viet保険、Bao Minh保険、Vinare等、ベトナムの大手保険会社が
外国の戦略投資家と提携している。PVIは2011年にドイツ第三のTalanxと
提携した。TalanxはPVIにとって2番目となる外国の戦略パートナーである。

一方、小規模な保険会社も戦略パートナーとの提携チャンスを模索している。
AAAは2012年4月中旬、オーストラリアのIAGに株式30%を売却した。
今後、IAGは同社の所有率を49%に上げることを検討している。
この他、活発なPRを展開しているBICも外国のパートナー探しに積極的だ。
情報によると、IAGはAAAと提携する前にBICとの提携を検討していたが、
実現には至らなかった。

2011年の年初にA.M.Bestがベトナム保険市場に対する外国投資資金の導入を
予測した。ベトナムに進出している外国保険会社は傷害保険等のマーケットに
注目し、これが当然の傾向と見ている。ベトナムの保険業界は発展の可能性も
大きいが会社の数が少なく業界の知識も不足しているため、外国の保険会社は
企業経営、人材育成、製品作り、販売、人事管理等の分野で人材の派遣準備を
準備している。

ただ、どの会社でも運営面での干渉を嫌っており、 TOP5に含まれる保険会社の
役員は「我々は充分に準備してスキルを高め、人材の質を高める必要がある。
企業の力が弱いと、どんなパートナーとも有効な提携ができない」と述べた。

Bao MinhのLe Van Thanh代表取締役によると、フランスのAXAはBao Minhに
様々な経験と知識を与え、技術、経営、運営等についてコンサルティングした。
だが、提携上では合意に至っていない部分が多く、外国の技術がベトナム人の
知識に合致しているとは言えない。Thanh氏は「AXAのノウハウで保険商品を
販売する場合は、我々が販売システムの改善を進めなくてはならない。外国の
販売技術はベトナム市場に合わないところがまだ多い」と述べた。

現在、AXAはBao Minhの経営・運営に参加する資格を得るため、Bao Minhの
所有率を上げることを望んでいるが、この要望に関しては様々な理由があり、
まだ認められていない。そのため、戦略協力合意書の有効期限は3年で切れたが、
新たな合意書の締結は行われていない。AXA側にはBao Minhに派遣した人材を
全て帰国させる予定だが、所有率の16.5%は維持したいという意向がある。
AXAは「現在、AXAはBao Minhの株主だが、コンサルタントとしての役割しか
持っていない。所有率アップへの対応はまだだが、近い将来、Bao Minhとの
協力体制をさらに強化したいと考える」と述べた。

Vneconomy.net  2012年4月26日

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