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2010年11月29日

ベトナム企業の外国への投資


2010年9月末までに、ベトナム企業の外国投資の実施額が
18億USD近くに達した。


2009年、ベトナムのプラスチックバーグの米輸出額が前年より半減。
理由はアメリカ商業省が、ベトナム輸出企業に対し、
臨時的にダンピング関税措置を適用したためである。

Hai Duong省において、上記のダンピング関税による損害を受けた企業が、
ラオスに投資する計画を立てた。

ベトナムへの外国直接投資資金の導入も大きいが、
外国への投資資金額も少なくはない。
この様な資金が、静かに外国に流れている。


外国への投資 流行?

外国への投資は営業市場を拡大し、
利益を最大化するための最良な方法と考えられる。

ベトナムでは資源が徐々に減り、大きな鉱山採掘企業が
世界で他の潜在力がある新しい鉱山を探している。

典型的な例は、ベトナム石油グループ(Petro Vietnam)で、
9月末までに、Petro Vietnamは、世界の17カ国の
25案件に投資した。その内の18案件は展開中で、
投資申請額は22億USD。うち、実施額が約9億USDに達し、
外国へのベトナムの投資総額の40%相当となった。

ベトナム石炭・鉱山工業グループ(TKV)の報告によると、
現在、同社はラオスとカンボジアに5つの投資案件を持ち、
投資申請額2500万USD以上、実施額は660万USDに達した。
同様に、通信、水力発電、ゴム栽培等の分野でも
ベトナム企業の投資がある。

計画投資省の統計によると、ベトナムゴム会社は、
ラオスとカンボジアに16件のゴム栽培案件があり、
投資申請額が7億9300万USD近く。
ベトナム郵政通信会社はマレーシアや香港、ラオスで
3つの投資案件があり、投資申請額700万USD。
軍隊通信グループは5つの投資案件があり、
投資申請額が2億5100万USDとなっている。

また、水力発電分野もラオスで3案件が投資許可を得、
投資申請額8億5000万USD、実施額7500万USD。
Xekaman3は、2011年末までに第1基の発電機が始動する。

ベトナム企業の外国投資の歴史は1989年から始まり、
初めは日本への5万USDの1件のみだった。
10年後1999年に外国への投資法が誕生し、
その時点で投資案件が17件、申請額は1360万USD。

ただ、外国への投資件数と投資規模が2006年~2010年に急増。
この5年間で410案件に増え、投資申請額は70億USDに達した。
この件数と申請額が1999年~2005年の時期より、
それぞれ3.1倍と5.3倍増えた。平均の投資規模も、
1件当たり1700万USDに達し、前期よりかなり高い。
ベトナム投資案件が最も多い国であるラオスにおいては、
178案件、32億USD。カンボジアは81件、約13億USD。

9月までで、外国へのベトナム企業の投資の実施額は
18億USD近くに達している。

外国へのベトナム企業の投資分野は、主に鉱山採掘、農林業、
水産、エンターテイメント、電気生産と販売、ガス、水道、
加工工業、製造業等である。
現在、卸、小売分野への投資40件、農業水産分野20件、
加工工業分野55件、宿泊・飲食分野10件、
倉庫・貨物確保分野6件などがある。

直近の報告書の中で、計画投資省は、
「現地投資活動を促進するため、ベトナム企業の投資案件が多い
ラオス、カンボジア、ミャンマー等の国で、
投資促進委員会を設立する必要がある」と提案した。



Vneconomy.net  2010年11月29日

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