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2009年02月13日

いずれに投資すべきか: 株?債券?


現在の国際経済状況においては、債券への投資が最良な選択肢である。
資産配分の多様化がベータ値を低く抑える方法である。


VN-Indexはテト明け最初の日に300ポイント以下に下がり、
277.81ポイントに落ちた。
2007年12月3日の最高値1170.67ポイントと比較すると、
VN-Indexが76.3%減少した。
この相場下落は投資家の予想外と言える。
2008年、多くの人は国内外の困難な状況が
ベトナム企業の活動に多少影響を与えると考えたが、
銀行が債券売買活動による大きな利益を得たため
驚くべき営業成績に達した。
以下はデータ集計の過程で発見された
株式投資と債券投資との面白い比較結果である。

集計データに限りがあるので、
比較の結果は以下の仮定に基づいて作られたものである。
①取引設定当初日(2000年7月28日)に10万ドンを持つ投資家が
株式及び債券の両方に投資し、今日まで保有する。
②VN-Indexが、株式への投資効果を評価する指標である。
③2000年1月8日に発行された年利6.7%の10年物国債(GB)
(実際、同日に発行された5年物債券(銘柄:CPI-0100)の金利が年6.5%)が
債券への投資利回りを代表するものであり、リスクが0%である。
(ベトナムでは債券に対する2000年から今までの評価指数がない)

また各方式による投資対象の価値(株式への投資及び債券への投資)が年末に計算され、
その結果を投資の成果として認める。
投資家が2000年から現在まで投資対象を保有するので
個別各年の株価の変動を計算しない。
そして、外国人投資家の参加がないこと、取引手数料が0、
インフレ変動がなく、税金の影響がない――以上を仮定とする。


表 1: 各年末に計算された株式及び債券への投資価値

取引最初日200020012002200320042005200620072008
株式100206.83235.4183.33166.94239.29307.5751.77927.02315.62
10年期限の債券 100102.295106.591114.265122.492130.01136.975147.899159.698172.246
表 2: 各年末に購入し、2008年12月31日まで保有する株式及び債券の投資効果

取引最初日/ 20082000 /20082001 /20082002 /20082003 /20082004 /20082005 /20082006 /20082007 /2008
株式2.1560.5260.3410.7220.8910.3190.026-0.58-0.66
10年期限の債券(GB) 0.7220.6840.6160.5070.4060.3250.5280.1650.079
表3: 投資効果の年間平均率

取引最初日 2000 /20082001 /20082002 /20082003 /20082004 /20082005 /20082006 /20082007 /2008
株式0.2560.0660.0490.120.1780.080.009-0.29-0.66
10年期限の債券(GB) 0.0860.0850.0880.0850.0810.0810.0860.0820.079

上記の統計を通じて、株式への投資リスクは非常に大きいが、
債券への投資が安全で安定的な収益を得られることがわかる。
表3を見ると、株式への投資による収益はさほど高くはない。

債券への投資利回りが平均8%である。
投資対象を多様化していれば、投資家は現時点で大きな損はしていない。
ただ、債券は1回の取引額が大きいため、機関投資家しか取引できない。
多くの国では ETFファンド (Exchange- traded Fund)又は債券投資ファンドがあり、
こうしたファンドが投資対象を多様化する機会を与え、
リスクを軽減と安定的な利回りを提供している。
ETFファンド又は債券投資ファンドがベトナムへ進出するまで、
個人投資家は絶好の投資機会を得ることはできない。



証券投資紙  2009年2月13日

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