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2009年04月13日

先週の証券市場:大量の資金はどこから来るのか


巨大な資金が市場に流入することで、
投資家心理が揺れている。
誰しもが持つ「遅れたくない」という気持ちが、
VN-Indexを急速に押し上げる要因となっているのだ


市場に流入する大量の資金は、
一体、どこから来るのだろうか。
それは、投資家の大きな疑問でもある。
また、管理機関は、
この疑問の答えを欲しいだろう。

史上最高の週間取引総額 越証券市場
先週、ベトナム証券市場の
取引量および取引総額は
非常に高い水準に達した。
4月8日、取引量は5500万単位に達し
これは、ベトナム証券市場設立以来
最高の取引量であり、
取引総額も約1.240兆VND達した。
先週のVN-Indexは325.05ポイントで終了したが、
4月25日までに400ポイント上昇するとの予測もある。

また、未上場市場は、
上場市場ほど活発ではないが、
急速な上昇傾向である。
特に、銀行系株式の人気が高く、
軍隊銀行株式会社(MB)が18,500VND、
Habubankが11,500VND、
EIBが17,600VNDの値を付けている。

投資家の間には
「売ったら負け、買ったら勝ち」といった
雰囲気が広がっている。
この状況は、2006年末と同様である。
多くの個人投資家は、
もうこれ以上は我慢できないといった状況である。
先週、赤字になった投資家はいないとされ、
概ね10%程度の利益を上げた人が多い中、
60%もの利益を上げた投資家もいるという。

まずは証券に投資する
正規な情報ではないが、
この2週間で、大量の資金が
証券取引口座に入金されたという。
これらは、余剰資金だけではなく、
他の目的で用意された資金も
すべてが証券に投資されたという。
また、期日を迎えた定期性預金を
引き出さした人も多い。
さらに、証券の売買資金を用意するため、
金も売却されている。
そして、証券売買のために
月9%の金利で資金を借り入れする人もいる。

ただ、個人投資家の資金だけでは
証券市場はこれ程は過熱しない。
多くの人は、
この短期間に大量に流入した資金の多くは、
金利支援政策のおかげで借り入れできた資金であると考える。
ある投資家は、
「低金利で借り入れできた218兆VNDの一部が
証券市場に流入した。
また、不動産市場が「解氷」を向かえつつあり、
資金の流動性が高まったことから、
商業銀行の持つ債権が不良化する恐れが少なくなり、
金融分野の魅力が高まった」としている。

資金源監視の必要性
資料がまだないので、
ここ最近の証券市場に流入した資金源に対する
疑問や議論の根拠はまだはっきりしない。
ただ、管理機関は資金源を監視する必要はある。
「最悪なのは、消費拡大のための資金が
証券売買に使われた場合である」と
考える人は少なくない。


Vneconomy.net 2009年4月13日

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