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2009年05月29日

投資ファンド 提携失敗?


Dragon Capital、Indochina Capital間で
数週間後に設立予定となっている
Indochina Capital Vietnam Limited投資ファンド。
この管理合弁会社が実際に設立できるかは、
数週間後の結論を待つ形となっている。


5月27日、Dragon Capitalファンド管理会社と
Indochina Capitalファンド管理会社の役員は、
電子新聞に掲載された2社の提携失敗の記事について、
誤りであることを強調した。

結論は未だ出ず

実際この2社は、まだ結論がでていない状態であり、
数週間後にIndochina Capital Vietnam Holdings Limited の
合弁管理会社設立についての、最終的な決定が出ることになっている。

4月15日、Dragon CapitalとIndochina Capitalは
2008年大きな赤字となったIndochina Capital Vietnam Limited を
管理するための合弁会社の設立合意書を締結していた。
これは、このファンドの一部の株主が
Indochina Capital Vietnam Limited 解体の意向を示しているためだ。

ただ、法律的拘束力を有する決定は株主表決によるものであって、
Indochina Capitalの取締役の意思に付随するものではない。

Beat Schuerch –Indochina Capital財政担当社長は、
「Indochina Capital Vietnam Limitedの取締役は、
 株主の意見を待っている段階であって、まだ決定は出せない。」と語った。

Pham Nguyen Vinh-Dragon Capital営業開発社長は、
「Dragon CapitalはIndochina Capital Vietnam Limited の取締役と
 株主の動きを待っている。」と語った。

Indochina Capital Vietnam Limitedが昨年大きく赤字となった原因は、
ベトナム証券市場の暴落である。
ベトナム証券市場は、Indochina Capital Vietnam Limitedが
大量に資金を投資していたところであり、
上場株や未上場株を大量に投資していた。

2008年、 VN-Indexが67%を減少、
市場の時価総額は289億ドルから123億ドルに激減、
Indochina Capital Vietnam LimitedのNAVは53.8%減となった。

中でも、Indochina Capital Vietnam Limitedの投資品目の価値は、
大幅に下落した。当初の9,150万ドルから3,200万ドルに減少、
NAVの15.4%を占めた。
上場株への投資価値は当初の11,600万ドルから4,960万ドルに低下、
NAVの23.3%を占めた。

Indochina Capital Vietnam Limitedの毎年の報告書は、
これらの赤字の原因を、ベトナム証券市場の暴落によるもの、としている。

当然、2008年のベトナム証券市場の状況により、
他の多くの投資ファンドも赤字となったが、
Indochina Capital Vietnam Limitedは、内部関係の悪化により、
更に困難な状況となった。

Beat Schuerch-Indochina Capital財政担当社長は
「一部の株主はIndochina Capital Vietnam Limitedの存続を希望していたが、
他の株主が解体した。」と語った。

Dragon Capital とIndochina Capital は合意書の締結後、
Indochina Capital Vietnam Limited にかける圧力は、
さらに強まるものと考えられた。
一部の株主はIndochina Capital Vietnam Limitedの取締役会が
「限度を超える」ことをしたと考えている。

実際取締役会は、5月11日に行われた
Indochina Capital Vietnam Limitedの臨時株主総会で、
この合意書が承認されると期待していた。
ただ、Beat Shuerch氏によると、
延期が続き、まだ承認されていない状況であるという。
「取締役会が各株主に説得しているが、
まだ最終的な決定を出せていない。」

人材を大量損失

最終的な決定がまだ出せない段階で、
今後数週間、当初の人材を損失せざるを得なくなった。
財政的な損失はまだ後の話である。

5月27日、Miles Morland氏は、
Indochina Capital Vietnam Limitedの会長を離任申請、
代わりGordon Lawson―取締役会役員が
会長に就任予定であることを明らかにした。

この一ヶ月の前、Peter Ryder-Indochina Capital創立者、
Indochina Capital Vietnam Limited社長も
Indochina Capital Vietnam Limitedの社長を辞めている。

さらに2008年すでに、Indochina Capital の重要人物が
一斉に辞めていた。

現在、Indochina Capital Vietnam Limitedの資金は、
NAVの32%を残すのみとなっており、
Indochina Capital Vietnam Limitedが、この状況を「助ける」ため、
予備ファンド用の株式を再購入できるかどうかは、微妙な問題となっている。

ただ、ここで発生する問題は、
取締役会が管理フィーの割合を減らすことにもなる。
この管理フィーの割合はどんな投資ファンドの創立者にとっても
重要な指数である。

Beat氏は「取締役会が予備ファンド用の株式の再購入について検討している。
全ての方法や要素を慎重に検討し、
09年6月中には決定を出せることを期待している。」と述べた。



Vneconomy.net 2009年5月29日

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