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2009年06月13日

民営化を促進するチャンス


数銘柄が売り切れ状況になるなどの
証券市場の急速な活発化は、
この1年間で民営化できなかった国営企業にとって
良い機会になる。
第3四半期より
多くの企業が株式を市場に売り出す予定である。
その中には
MobiFone, EVN Telecom, MHB等の
大企業も含まれる。


5月下旬から6月上旬にかけて
HOSEとHASTCで行われたIPOでは
良い結果が得られた。
Thai Nguyen鉄生産会社は
2656.1万単位の株式を開始株価10,100VNDで入札した。
683者が入札に参加、
購入申請数が26,311,900単位であったが、
落札平均株価は10,113VNDであった。
そのほか、
Sonadezi工業サービス会社の
5,327,500単位の株式は売り切れた。
購入申請株数は売却株数を100万単位も超えた。
同じく5月22日に行われた
Binh Thuan旅行会社の株式90万単位の入札も
購入申請株数が売却株数より2倍高く
成功裏に終わった。

だが、半月前には多くの会社のIPOは
非常に閑散としたものだった。
Hoa Binh清潔水販売有限会社は
162.3万単位の株式を売却申請したが、
購入申請株数は45,000単位しかなかった。
Can Tho市農産・食品輸出会社は
1500億VNDの資本金を有し、
売却株数は1,030万単位、
売却の開始株価は10,000VNDであったが、
94,100単位しか売れなかった。
当然、企業の魅力はそれぞれ違うが、
証券市場の状況がIPOを成功に導くことに
大きく貢献する重要な要素であるのは間違いない。

現在の証券市場を概観すると、
VN-Indexの上昇率は最も楽観的な予測を超えている。
6月9日に
512ポイントに上がったベトナム証券市場は
世界で最も急速に上昇する市場になった。
また、この1週間において
上場・未上場の各市場において
商品の不足状況が発生した。
未上場市場においては
銀行、証券などの大人気商品が急速に上昇し、
5,000~7,000VNDも上昇する日もある。
Vietinbank, Vietinbank SC等の株式は
IPOで安く購入できたものの
今や落札平均株価より2.5倍も上昇している。
このような状況から、
今は大規模なIPOにとって理想的な時期といえる。

今年前半においては、
ベトナム証券市場では大企業の出品はまだないが、
今年後半に状況が変わりそうである。
情報通信省の担当者の話によると、
MobiFoneは企業価値の確定を完了したので、
第3四半期中には民営化計画を完了し、
政府に提出する予定という。
EVN TelecomはEVN通信センターと合併した後、
企業価値の確定段階に入り、
数多くの機関が
戦略パートナーとして投資の意思を示している。
規定によると、各省庁は
直属の国営企業の民営化にしか参加できない。
現在、民営化対象になっている国営企業は
各経済グループ、国営公社の子会社であるため、
企業価値の確定期間が以前より短くなった。
2007年には全国で150社が民営化した。
2008年には引き続き73社が民営化したが、
2007~10年の計画では
民営化の企業が950社である。
残り1年間で、
民営化対象となる700社以上は
民営化過程をスピードアップしないと、
計画を達成できない。

Dang Van Thanh
-国会経済予算委員会副委員長によると、
現在、3,756社の国営企業のうち、
一部の国営企業が民営化したが、
新規の民営化資金が全体の15%しか占めておらず
国有資金の50%を差し引くと
実際の割合は8%にしか満たない。
また、民営化の手続きが複雑で
実際の状況にはマッチしておらず、
民営化のための必要な時間は
子会社1社が平均435日、
公社は554日もかかる。

現在、ベトナムだけではなく、
世界中の証券市場が上昇している。
中国等は投資家から資金を調達するために
国営企業の民営化審査期間を縮小した。
ベトナムについては
民営化を促進する圧力がだんだん大きくなっている。
この最良な機会を利用するため、
大国営企業の民営化方式に関する
詳細な規定を作成するべきだ。



証券投資紙 2009年6月11日

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