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2009年11月09日

国営企業の50%が業績低迷


45.05%の国営企業は、政府の手厚い支援を
受けているにも関わらず、業績が低い。


これは2006年から2008年12月31日まで
国営企業における国家資産の管理政策実施状況に関する
国会常務委員会の報告である。


国家資金の活用効果が低い

監査結果によると、各国営企業への国家投資資金は確保されており、
営業と利益の成長率が去年より高い。

これにより、各国営企業の売上は、2006年末の523兆1690億VNDから
2008年には866兆6220億VNDに増加した。
税引き後利益は60兆8040億VNDから69兆3110億VNDに増加。
国営経済グループの8社は2008年12月31日まで
税引き後利益が44兆1530億VNDに達し、
特別国営企業分野の税引き後利益全体の63.7%を占める。

さらに具体的に分析すると、91社中35社は、
利益/資本金が15%以上を達し、
18社は5%以下、3社が赤字になった。
45.5%の会社は活動成績が低いため(利益/資本金が10%以下)、
国家経済分野全体の業績に影響を与えている。

同報告書によると、民間及び外国関係の企業と比べ、
国営企業の業績は低く、国家資金が有効に活用されていない。
成績が、企業の規模、財政力、役割に見合っていない。

制限面では、数社が2006年-2008年に主資本の
確保、開発の任務を実施できなかった。
主資本を全て失った企業もある。
例えば、水路建設公社は2008年に4640億VNDの赤字になった。


「市場のバブル」

国営企業の銀行、証券への投資について、
47社の国営企業が21兆1640億VNDを金融分野に投資、
うち34社が2兆390億VNDを証券に投資した。
ベトナム電力会社、ベトナム造船工業会社等、
多くの機関が証券に数百兆VNDを投資し、
投資ファンドに出資したが、依然利益を得られていない。

監査結果によると、数社が大量資金を金融分野に投資したが、
国家の重要な計画を投資開発するための資金力が不足している。
典型的な例は、ベトナム電力会社が、金融分野に
2兆1460億VNDを投資したが、2015年まで
発電及び電気網の開発のための資金、382兆8840億VNDが
不足している状況である。
金融分野に投資して大赤字になった企業もある。

同報告書によると、現在88社の国営会社が利用している土地が
365,818万平米あるが、ハノイとホーチミン市では
数百万平米がまだ利用されていない状況である。


独占権を最大限減少

監査報告書の中では国会常務委員会が
数社の投資活動を調整することを要請した。

さらに、国営経済グループの組織、活動形式に関する
法律面を充実させることも要請。
まず、国営企業の独占権を最大限に減らし、
国営環境を健全化することとした。
現在、100%国有資金を確保する企業が、
重要な分野で活動しているのは、わずか数社しかない。



サイゴンエコノミックスタイムズ  2009年11月9日

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