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2008年10月20日

戦争の後遺症、今なお


野菜はベトナムの主要輸出品目

毎年、日本・欧州等、食品の安全管理に厳しい国に対して、
ベトナム野菜の輸出量が増えている。

例えば、2006年の野菜輸出高は30.6億ドル。
(ベトナム統計局による)。
日本・欧州に輸出される野菜は、
ISO9001:2000、HACCP 等からの品質証明書を必要とするため、
ある程度安全であるといえる。
また生産企業は外資系企業であり、
品質管理システムは比較的整っている。
一方、ベトナム人は普段食する野菜の安全性に
心配をする人が多い。どうしてか。

現在、ベトナムで野菜を生産、輸出している会社は
生産環境が適した気候の中部都市Da lat(ダー・ラット)にある。
この会社は殆ど100%外資の会社であり、
資本だけでなく、野菜の生産・管理の技術等も
サポートを受け、事業をおこなっている。
特に、温室で育てる野菜の栄養補給には力を入れており、
生産された野菜は各国に輸出される。

ベトナム人には毎日小市場に出むき、食品を買う習慣がある。
市場で売られている野菜は、都市の周辺の農家で、
小さい面積の畑で育てられている。
都市近郊の農村では、安全性が確保されていない
中国製農薬を村中で使用する。
ベトナムは、戦争の影響(枯葉剤)で、その全土は汚染されており、
野菜の品質に今なお影響を及ぼしている。

数年前から、安全性をうたう野菜店の出店がめだつ。
しかしながら、ベトナムでは、品質検査・品質証明書などが
ないので、それらのお店の品物が安全であるか分からない。
そのため、その店は繁盛せず、
結局は市場の野菜店にたよることになる。

最近、消費者は様々な改善方法を考えている。
屋上で小さい箱に自ら野菜を育てている家族もあるが
量が小ないので十分ではない。

ベトナムでオゾン式消毒の機械があるが、
本当に消毒できるのかわからない。
良い改善方法がなかなか見つからないのが現状だ。

都市人が安全性の高い野菜を求める現状があり、
今後、外国の投資により高度な技術を持ち、
安全な野菜を生産できるチェーン店が必要だと感じられる。


(クイン)


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