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2009年10月22日

銀行の株式への投資はいつが好機か


金融政策の困難により、
現時点から年末にかけての
銀行の営業成績は「中」程度であり、
大幅な成長となる可能性は小さい。
これは、SSI証券の分析部の意見である。
2008年の計画は達成するが、
銀行の営業成績は期待通りにならず、
緩和的な金融政策によるリスクも考慮すれば
銀行分野は、ほかの分野と比べて魅力が低い。


直面している困難
経済状況はまだ困難な状況にある背景において、
経済成長引き上げ対策は最初の成果を獲得したが、
マクロ的なリスクおよび金融政策によるリスクが
銀行分野の年末の成長に大きなブレーキとなっている。
具体的には、以下のように、
銀行の主な収入源に影響を与えられている。

一つ目は金利からの収入である。
この収入源は銀行全体の収益の
約60%を占める。
この収益源が、資金貸出成長が
少し遅くなったことと
金利による収益が減少していることで
影響を受けている。
まず、年初9カ月では
資金貸出成長率が28%に達し、
国家銀行の上限に近づいたので、
第4四半期には資金貸出成長率が低くなるはずで、
2%~4%と想定される。
そのほか、年初9カ月の資金調達成長とM2が
それぞれ22.4%、21.7%に達し、
資金貸出成長率よりかなり低いため、
調達金利に与える圧力が引き続き高く維持される。
最近、1~6カ月の短期預金金利が
何倍も引き上げられた。
現在、1カ月の預金金利が年間8.69%、
3カ月が9%、6カ月が9.3%、
12カ月が9.5%~9.7%で適用されている。
また、2~3年の期間に対して金利は
年間10%以上になった。

他方、調達金利が
5月末から連続的に増加したが、
9月上旬に、銀行協会内で
調達金利の競争を中止することが合意された。
しかし、年末の資金源を用意するために
各商業銀行は、再び調達金利を上げざるを得なかった。
年初9カ月の貸出金利は
年間10.5%以下で抑えられていたので、
2009年中に調達金利を
大きく引き上げる可能性はない。
また、消費に対する資金貸出は
相対取引の金利が適用されるが、
国家銀行が厳しく監査する予定である。

二つ目は、証券市場の上昇スピードが
少し遅くなっているとともに、
金価格の変動が以前より大きくないため、
準備資金の回収と金の売買活動による収入が
年初より低くなるという点である。

三つ目は、各銀行が年初より
十分な資金貸出準備資金を引き当てる必要があるため、
年末の経費が高くなる可能性がある点が挙げられる。
そのほか、年末には銀行関係者の給与や
活動経費が最大となり急速に増加する。

潜在の有利環境
しかし、銀行の収入源はまだ安定している。

第3四半期と第4四半期の
銀行の証券自己売買活動による利益は
引き続き維持される。
第2四半期末からは市場が上昇しているので、
証券への投資品目が換金できる状況になった。
年末には経済および輸出入活動が活発化するので、
輸出入活動に関する精算サービスからの収入状況が
年末には改善される。
そのほか、証券仲介フィーや金取引フィーも
よい状況で維持されている。

投資案件および資産売却案件が
大幅な利益を与える可能性もある。
現在、各銀行は大量な株式と不動産への
投資品目を保全している。
例えば、VCBとACBは低い株価で
多くの銀行と株式会社の株式を大量に保全している。
CTGがBook Valueより高い価値を持っている
不動産をたくさん所有している。
これらの資産が売却される場合は
銀行は大きな利益が得られる。

現在、最も重要なことは
銀行間でマーケットシェア確保のため
激しく競争しているということである。
銀行の発展のためには、
マーケットシェアが最も重要な要素であり、
一時的な利益を作ることではない。
財政投資と不動産への投資は
パートナーのネットワークの維持に対しても価値があり、
競争力を維持するための重要な要素である。

結論
金融政策による困難は
現時点から年末にかけての
銀行の営業成績に影響を与える。
銀行は今年の計画に達し、
2008年より少し成長していたが、
営業成績は期待された程に達しない。

2009年末から2010年初頭には
金融政策が段々と厳しくなり、
経済拡大および金利支援パッケージも
規模が縮小される。
公定歩合が上げられるかどうかも検討され、
2010年の資金貸出成長率も
インフレ抑制のため30%で維持される。
そのときに、銀行分野に対する
マクロ政策リスクがさらに明らかになり、
銀行の利益が公定歩合の引き上げによって改善され、
貸出金利を引き上げることができる。
そして、今のリスクが明らかになることで、
銀行の株式が再び投資家に注目されるだろう。



証券投資紙 2009年10月21日

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