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2009年11月20日

2010年携帯電話市場 激化する生存競争


携帯電話会社が10社に増えたことで、
2010年のベトナム携帯電話市場は競争激化が予想されている。


2008年から今年にかけての2年間で、
ベトナムの携帯電話市場では、激しい競争が繰り広げられてきた。
2010年は更なる競争の激化が予想されるとともに、
各携帯電話会社が生き残りをかける年となることが予想される。

携帯電話会社は今後、2社の設立許可発給を受けて、
10社に増えることが決定している。
現在、国内で展開している携帯電話会社のうち、
7社がネットワークのインフラ整備を完了させており、
1社はバーチャル通信網を開拓している。
現在、同通信網を開拓中のVTCとFPTも、
情報通信省に対し、設立申請中だ。
他にも、5社が3Gネットワークを幅広く展開しており、
他社は、2Gネットワークの顧客の引き止めを行うと共に、
3Gネットワークへの移行を進めるための、
特別な手段を適用しなくてはいけない状況だ。

EVN Telecom代表によると、
2010年、ベトナム携帯電話市場では、
3G技術が広く普及することが見込まれている。
そのため、各社とも3G技術開拓のため、独自の工夫を行っており、
各社間の競争が激化することが予想されるという。

2010年の通信市場について、
会社間の競争激化に伴い、会社の成長率が減少することも予想されており、
生き残りをかけて、各社とも、
サービスの質の確保と、付加価値サービスの充実を図る必要がある。
Viettel代表者は「この2要素に適切な投資を行わない企業は、
市場の生存競争に勝てない可能性が高い。」と語った。

Ho Hong Son-S-Telecom会社社長も、同様の意見を示しており、
各社とも、顧客へのサービスの充実に力を入れる考えだ。

すでに携帯電話ネットワークのインフラが整備されている7社のうち、
競争力が高いのは、Viettel、MobiFone、VinaPhoneの3社である。
EVN TelecomとVietnam Mobileも、
3Gネットワーク許可を得たことで、競争力が高まっている。
2009年7月に参入したばかりのBeelineは、別方式での市場開拓を進めている。

一方で、S-Phoneは2010年の競争激化の中では、
不利な点が多いとされている。
その理由として、SK-Telecomとのパートナー関係が、
まだ充分に解決できていないことが挙げられている。
その他、S-Phoneは現在、独自技術(CDMA技術)を採用している。
しかし、以前CDMA技術を利用していたHT Mobileは、
Vietnam Mobile商標でGSM技術に変換を進めている。

Ho Hong Son-S-Phone社長は、
世界でも優れているCDMA技術を採用するS-Phoneは、
充分な競争力を有している、と考えている。
「通信分野の中で成功するための決定的な要素とは、
 経営能力と研究活動である。
 顧客の需要をよく理解し、最良の対応をすることが重要である。」
と語っている。

S-Phoneは3G技術の実施許可を得られなかった唯一の会社である。
他社は3G技術展開のために連携を行っている。
例えば、EVN TelecomはVietnam Mobileと、
ViettelがDong Duong Telecomとすでに提携し、
GtelはVinaPhoneと交渉中となっている。



投資紙 2009年11月20日

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