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2010年04月19日

南北鉄道への投資 558億USD超に


国会常務委員会は、ハノイ-ホーチミン南北鉄道整備計画の
投資総額及び活用有効性について懸念している。


4月17日午後、Ha Van Hien国会経済委員会委員長は
「2008年、投資予定総額は558億5300万USDとなっていたが、
この額を大幅に超える見込みだ」と述べた。

これは国家重点計画であるため、国会が投資趣旨について検討し、
決定する必要がある。


1キロメート当たり3560万USD

提出書類によると、政府は国家に第7期の会議で、
ベトナム鉄道公社が投資主として実施する南北鉄道整備計画への
投資趣旨を決定することを要請した。

同高速鉄道は時速300Km(設計のスピード:350Km/h)、
幅1,435mm、電気化、日本の新幹線の技術を利用する。

投資総額は558億5300万USD(1キロメートル当たり約3560万USD)で、
2012年から展開し、2035年に全線開通予定。

土地の使用面積は4,170万平米。
そのうち383万7000平米が都市住宅用地、813万1000平米が
農村住宅用地、1,589万3000平米が農業用地、
1,383万9000平米が森林地である。

南北鉄道は1,570Kmの長さで20省・市を経由し、27駅に停車。

政府によると、南北高速鉄道を整備しない場合は、
2030年まで北から南までの移動需要は、
運搬能力より年間5700万人(1日当たり156,000人)を超える。


投資資金の回収は何時までか

第1段階の審査結果によると、国会科学技術環境委員会は
南北鉄道整備計画に対する評価がまだ直接的な価値しかなく、
経済社会開発需要及び地域の加盟に対する影響を
まだ深く分析していない。

Dang Vu Minh委員長は「投資額は大きすぎるのに対し、
財政的な効果が高くない」と強調した。
例えば、新幹線の切符を飛行機の75%で計算しても、
投資資金回収率(FIRR)は2.4%~3%にしか達しない。

審査観点からも、同計画のコンサルティング手数料は
38億3000万USD(全体の6.8%)掛っており、
予備経費も72億8500万USD(全体の13%)と高い。

Ha Van Hien国会経済委員長の分析によると、
2020年までに交通手段はかなり改善されるため、
運搬能力を超える顧客数は、新しい交通環境で計算すべきである。

投資資金源が非常に重要であるため、実施可能性についても
詳しく検討されるべきで、Hien委員長は
「558億5300万USDは2008年に計算されたものであるため、
実際の投資額がもっと高くなる」と懸念する。

Ho Nghia Dung-交通大臣は「インフラ整備への
投資資金の回収は非常に難しく、交通手段への投資の回収期間は
最低12年かかる」と述べた。



Vneconomy.net 2010年4月19日

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