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2010年11月12日

HSBC ベトナム二度目の投資チャンス?


HSBCは、ベトナム証券市場に戻るのは、
今が適切なタイミングである、としている。
市場の改善や民営化効果が、ベトナム証券市場を後押ししているようだ。


しかし、金融市場、流動性と透明性を含む
マクロ的なリスクはまだ存在している。

世界では、他の市場が大きく成長しているため、
投資家は適当な投資先を探し始めている。
ここにきて、ベトナムは
また投資家からの注目を受けることになりそうだ。

ベトナムはスリランカ、パキスタン等の
他の市場より魅力的である。
パキスタンの証券市場は
ベトナム市場と同じ時価総額があるのだが、
この3ヶ月で、一日の平均取引総額は
ベトナムの半分にしかならないのだという。

ベトナム社会では中流階級が台頭してきている。
貧困国から現在では、一人当たりの
所得1,000USDを達する国となった。
所得の増大は、市場の成長に繋がっており、
個人の消費も増加することになる
(現在GDPの55%を占)。
HSBCによると、ベトナムの輸出総額の41%を占める商品は
米、水産、靴等であるという。

また、ベトナムは世界銀行、アジア開発銀行、
国際金融機構等の国際機関と協力し、法律の穴を埋めている。
最近では、ベトナム政府も積極的に動きを出している。
例えば、銀行の増資、内々取引に対する処罰、
情報公開に関する規定を補足することなどである。
現在、外国投資家が最も高い関心を示していることが
国営企業の民営化である。

しかし経済危機の影響からか、
国営企業の民営化は延期が続いている。
また、現在、ベトナム政府は貿易赤字や、
外貨準備資金の問題に直面している。
そのため、国営企業は外国からの資金供給源を探しており
民営化にとって有利な環境となっている。

実際、VN-IndexのPERは
アジア地域の平均のPERより38%低い(日本を除く)、
2008年から現在までのVN-Indexの平均PERよりも28%低く、
MSCI Emerging Marketと
MSCI Frontier MarketのPERよりそれぞれ27%と32%低い。
こうしたVN Indexはさらに低下する可能性もある。



Vneconomy.net 2010年11月12日

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