« 激減する発展途上国への投資資金 | メイン | ベトナムでの投資銀行開発傾向は »

2010年12月18日

海老輸出額、18億USDの記録を達成?


ベトナム水産分野は年の初めに海老輸出額14億USDの目標を立て、
11ヶ月で16.8億USDを達成した。この成績は過去最高である。
今年、ベトナムは22万トンの海老を輸出し、
18億USDの輸出額を達すると予測される。


最近11ヶ月の水産輸出総額は45.5億USDに達し、
前年同期より17.86%増加となった。
水産輸出額はアメリカ等の大規模な市場で大きく増加している。
増加の割合はアメリカへの輸出額が27.26%、日本は17.44%、
韓国が17.79%となっている。

各市場は消費能力変動等の問題を乗り越えて、
海老は年初から今の時点に至るまで
引き続きベトナムの重要な水産輸出商品となっている。
現在、1キロ30匹の海老は1キロ175,000VND、
1キロ40匹の海老は1キロ13万5千VND~14万VNDで販売され、
この10年間で最高値を記録している。

この11ヶ月で海老の輸出価格は上昇を続け、
前年同期より1.7倍高い2トン当たり8,530USDとなった。
年末に海老の収穫量が増加することもあり、
2010年の海老輸出は記録的な金額に達した。

海老はベトナム水産輸出総額の40.7%を占め、
水産商品の中で一番大きい。
現在までに海老輸出額が1.5倍となった理由は
主に生産量の増加である。
また、付加価値の高いサイズの大きな海老と
加工海老の割合が徐々に高くなっており、
2010年の動向を見ると輸出額が毎月23%増加している。

海老調達市場は90カ国に拡大され、
輸出額全体の70%を占める最も大きな3つの市場は
高い成長率を示している。
11ヶ月で日本はベトナムから5億5,600万トンの海老を輸入し、
輸出額は5億400万USDとなって前年同期と比べて
量で12.8%の増加、価値では18.3%の増加となった。
日本は各サイズの海老を輸入しているが
アメリカでは大型の海老のみとなっている。

今年、日本に対するインドネシア産の海老輸出は
感染病の影響によってかなり減少したため
日本側がベトナムからの輸入量を増やしている。
現時点では日本の発注が大きな増加を示しているので
ベトナムの加工工場では生産能力を年末まで
大きく伸ばさなければならない状況がある。

ベトナムは日本に対して最大の冷凍海老調達国であり、
海老関係の製品調達では5番目の国になった。
VASEP(ベトナム水産企業協会)によると
日本における海老の消費能力はまだ大きいが
ベトナム側が日程通りに海老を調達できるかどうか、
品質管理がきちんと出来たかどうかという点が
一番重要であるとしている。

10月にはベトナムから輸入された海老は
10億のうち10分の1以上がTrifuralinに感染したため
日本の管理機関がベトナムから輸入する全ての海老に
検閲制度を適用した。
この政策はベトナムの海老輸出業界の信用性と輸出活動に
深刻な影響を与えている。

この11ヶ月でアメリカはベトナムから
4億5,950万トンの海老を輸入しており、
前年同期との比較で30%近い増加を示し、
シェアはベトナムの海老輸出の26.4%を占めている。
現在、ベトナムはアメリカ、タイ、インドネシア、エクアドル、
そして中国に次ぐ世界5番目の海老輸出大国になった。

ベトナムとタイのタイガー海老は品質が優れているため、
高額で取り引きされている。
アメリカ市場への海老輸出は2011年も引き続き
高い成長を記録すると予測されている。

EUは11月にベトナムから3億7,900トンの海老を輸入し、
輸入額では27560万USDに到達して
前年同期と比べて量と価値が各10.3%と18.4%の増加となった。
過去3年間でEUの加盟国全体で海老輸入額が減少しているが
ベトナムからの輸入輸入額は毎年20%の増加を記録している。


Sanotc.com  2010年12月17日

« 激減する発展途上国への投資資金 | メイン | ベトナムでの投資銀行開発傾向は »

    ・本資料に記載された情報の正確性・安全性を保証するものではなく、
     万が一、本資料に記載された情報に基づいて
     皆さまに何らかの不利益をもたらすようなことがあっても 、一切の責任を負いません。
    ・本資料は情報提供のみを目的として作成されたものであり、
     投資その他何らかの行動を勧誘するものではありません。
    ・本資料の全部または一部を無断で複写・複製することを禁じます。

運営会社編集方針お問い合わせプライバシーポリシー