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2011年06月08日

都心部の大学 2025年までに郊外移設へ


建設省は、ハノイ、ホーチミン両市の中心部に校舎を構えている大学
(特に敷地2ヘクタール以下の大学)を、
郊外へ移設させる計画を推進している。


6月7日午前、Nguyen Thien Nhan副首相は、
ハノイ、ホーチミン両市の大学、高等専門学校の移設計画に関する
オンラインミーティングを開催した。
現在、各都市で今年から2015年の間に、
最低40校の移設が計画されている。

各都市は現在、さしあたって5校を移設させるための、
土地の立退き費用として、最低1.200兆VNDの支出を迫られている。
2015年~2020年までに、さらに10~15校を移設させると、
立退き費用以外で36.000兆VNDが必要となる計算だ。
2020年~2030年までに、残りの大学を移設させる計画だが、
実施するためには、ハノイ市で1,600ヘクタール、
ホーチミン市でも1,750ヘクタールの土地が必要となる。

建設省と教育省の計画では、
市内の既設校舎は大学移設後も、
教育施設として優先的に使用される予定で、
幼稚園、小中等学校のなどとして利用される予定となっている。
計画では、移設後の土地の70%を学校、ショッピングエリア等として使用、
残りの30%を植樹と技術的インフラ整備用として使用する。
新校舎の建設費用を調達するため、
既設校舎の土地は入札を行い、
一部資金は国債発行で賄い、
地方の優遇資金貸付制度を適用する予定。

Nguyen Thien Nhan副首相は、
教育訓練省に対し、ハノイ、ホーチミン両市と協力し、
2025年まで移設計画を完了させるよう指示を行った。
ただ、文化、科学、歴史、革命の伝統と関係している校舎は、
基本的にそのまま保存され、
全体の企画には影響を与えないように配慮するとしている。

大学、高等専門学校のネットワークについて、
教育訓練省は首相に対し、
人口1万人当たり大学生450人という比率を、
2020年までに、400人に減らすよう要請した。
また、私立大学生の比率も40%から、
2020年までに30%に減らすこよう要請した。
Nguyen Thien Nhan副首相は、それに対し、
今後国立大学を増設する計画はないこと、
既設大学の質を高める努力を行うことを、改めて語った。
ベトナム政府は企業に私立大学、私立高等専門学校の設立を勧め、
人材育成を協力して欲しい意志を示している。



Vneconomy.net  2011年6月8日

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