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2011年06月10日

ベトナムの金備蓄量はGDP20~45%相当


現在、ベトナムに備蓄されている金は国際金協会のデータでは1,000トン、
GFMS金研究コンサルティング会社(英)の統計で最低460トンとなっている。


ベトナム銀行ネットワークと国民が保管する金の量は、2010年現在の時点で
GDPの20~45%相当。この巨大な財政力を活用するには有効的な管理体制を
備えることが必要だ。

金市場の管理体制が抱える問題を解決するため、国家財政監査委員会では
セミナーの開催を実施した。

現在、ベトナムの金備蓄量は210億~450億USD。これはGDPの20~45%に
相当する。この比率は非常に大きく、世界で最も金の備蓄比率が高い国でも
GDPの3%以下しか占めていない。ベトナム国民に供給される食糧・飲料が
占める割合さえGDPの40%相当だ。

金は主にベトナム国民が保有しており、国家の保有量はさほど大きくない。
現時点での状況は投資、貿易収支等のマクロ経済指数に大きな影響を与える。

この数字は外国機関が発表したこともあるが、ベトナムの政府管理機関は
確認していない。国家銀行は各世代に渡って確保された国民の金保有量を
正確に予測することができず、統計を取ったこともない。国家銀行によれば
大都市の市民を除く大部分の人民は金を保有していない。

国家財政監査委員会によってハノイ市で実施された試行的調査の結果では、
戸籍上で3分の1に相当する人民が金を購入し、財産として保管している。
このうち92%の人は金を保管することが習慣になっており、インフレ上昇の
防止対策として考えている。この調査結果で金と外貨は人民の投資品目の
17%を占めている。

2月末に発行された規定No.11は金売買の市場を集中管理する趣旨を挙げ、
金の輸入窓口を統一化するとともに、ブラックマーケットでの金売買活動を
中止することを目指している。

元商工省大臣のTruong Dinh Tuyen氏は、人民に金投資の需要があることは
事実であり、金売買の活動を中止しないほうが良いと考えている。

銀行のネットワークを使って金の売買業務を積極的に行ったACB銀行会長は
1980年までベトナムの金売買と金への投資活動を禁止したが、人民が様々な
方法で金を保有したため1989年5月に政府が禁止命令を撤回し、2ヵ月後には
400店舗が開店された。

計画では6月末までに国家銀行から政府へ金の売買活動に関する規定(案)を
提出しなくてはならない。この案はまだ発表されていないが、基本的に金の
取引が許可されているところで人民の金売買を可能にするものと考えられる。

現在、ベトナムでは全国で7,000~1万店舗が金の売買活動を行っている。
金取引家協会は、金売買ライセンスの発給条件を上げるべきだと述べており、
例えば金を売買する企業の資本金を最低1,000億VND、売上は5,000億VNDに
規定することなどの意見があるが、この条件を満たす会社は100社もない。


Vneconomy.net  2011年6月10日

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