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2011年06月22日

ベトナム茶文化 後世に残すため試行錯誤


この10年、ホーチミン市では、
ベトナム風、和風、中華風、仏教風など多くの喫茶店が
出店されてきた。


喫茶店の営業形態は多様で、趣向を凝らしたものも少なくない。
数年前ある投資家は50億VNDを出資し、
Tan Son Nhat空港付近にある別荘を借り上げ、
喫茶店をオープンさせた。
他にも建設会社のオーナー、オフィススタッフ、教師、画家等
様々な職業の人々がお茶文化を愛し、
「ベトナム茶道」繁栄に努めるべく、
本業の傍らで喫茶店の運営に乗り出した。

喫茶店店舗の利用料金は通常月300万~1,500万VNDが相場である。
中にはチェーン展開を夢想する者もあるが、
多くの場合が、業績不振から、短期間で閉店している。

持ち帰りの茶葉を販売したり、
自宅でカフェスペースの設計サービスを提供したり、
企業のオーダーを受け、企業内で
サービスを提供する方法なども取られた。
他にも、軽食や、読書スペースの提供、
無料ヨガ案内サービス等、様々なサービスが導入された。
ただ、成功例はきわめて少ない。

その珍しい成功例として、ベトナム茶株式会社という企業が、
80~90年世代の若者の手によって4年前に設立された。
彼らは、栽培地、喫茶店、ベトナム茶愛好クラブの開設、
という3本柱を営業戦略として掲げた。
現在、ベトナムではお茶加工会社が500社あり、
南部が全体の60%を占めている。
ベトナム茶株式会社は現在、
南部のベトナム茶協会の代表機関として活動している。

2008年、ベトナム茶愛好クラブは、
16人のメンバーで始動した。
2011年6月までで構成員の数は100人にまで増えた。
彼らのベトナム茶専門店は、Tan Binh地区Ut Tich通りに出店されていて、
現在も営業を続けている。
この4年間で、ベトナム茶愛好クラブは、
33回に渡って、お茶作りの技術セミナーを開いている。

また彼らは、若者世代と文化歴史考古研究専門家との
お茶フォーラムを開催、
お茶やその関連事項について、幅広い宣伝を行った。
ベトナム茶愛好クラブは現在も、
2ヶ月に1回のペースで、ベトナム茶セミナーを開いている。



サイゴンエコノミックスタイムズ  2011年6月22日

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