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2011年07月29日

ベトナム証券市場に資金導入準備完了の日本投資家


ユナイテッド投信投資顧問株式会社(日本アジアグループ)の角田雅史副社長は
「日本の投資家の見解ではベトナムの証券市場が徐々に大きくなっているため、
市場が回復したら直ちに出資する用意がある」と述べた。


問1:日本の投資家として現在のベトナム証券市場に投資のチャンスはあるか?

答:ベトナム経済が数十年前の日本経済と同様の状況であるため、日本の投資家は
ベトナム経済に投資するチャンスと見ている。近い将来、ベトナムの証券市場は
急激な開発が実現すると予測される。これが中国の次に日本投資家がベトナムへの
大規模な投資資金を導入する理由である。

昨年、我々はMBCapitalとの協力によりVietnam Dream Fundとベトナム投資専用の
MBEF1 (Japan Asia Fund) を開設して日本で資金を調達した。これらのファンドが
開設された後、ベトナム証券市場が下落を続けたため、我々は調達資金の規模を
拡大できない状況となっている。現在は、さらなる資金調達をするためベトナムの
証券市場が回復するのを待っている。

問2:この機会をプラスの要素と理解することによるユナイテッド投信投資顧問の
戦略はどんなことか?今後、日本投資家は上場企業もしくは国営企業のIPOに
投資することを優先するか?


答:どんな投資方式でも強みと弱みがある。上場企業への投資は流動性が激しいが、
急激な利益は生まれない。未上場企業への投資はリスクも多いが利益を生む可能性も
高い。そのため、上場企業と未上場企業への投資を上手に組み合わせることが我々の
投資ファンドの戦略である。

問3:外国投資家が懸念しているベトナム証券市場の問題点は何か?

答:マクロ的にはベトナム証券市場に投資する際、外国投資家が一番懸念することは
インフレの上昇と為替レートの変動である。また、ベトナム証券市場に内在している
問題は市場規模が小さいことであり、機関投資家が大規模な投資活動を展開できない
ことである。

さらに、市場の流動性が弱すぎることも外国投資家が常に懸念している部分であり、
中でも市場に関する情報の透明性があまり改善されていないことである。

実際、日本の個人投資家はベトナム証券市場や上場企業の活動に関する正確な情報を
アップデートできていない状況である。情報が不足しているため、個人の投資家は
機関投資家に期待を寄せている。だが、機関投資家も市場透明性が低いという問題に
直面している。

問4:外国投資家に対するベトナム証券市場の魅力を高めるためには何をすべきか?

答:市場の流動性は外国投資家が最も高い関心を寄せるため、市場における流動性の
改善に向けて政府管理機関が証券取引に関する業務を拡大しなくてはならない。
また、外国の投資家が自信を持って投資を決心するためには、市場の透明性改善が
必要である。我々はベトナム証券市場が良好な状態となることに期待を寄せており、
将来の発展に対して確信を持っている。


Vneconomy.net 2011年7月29日

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