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2011年09月19日

コンピューターと電化製品 競争力は低迷


商工省産業商業センターによると、
各種のベトナムコンピュータ製品と電子製品の輸出額が
急増しているが、競争力が非常に低い。


同センターによると、現在、
ベトナムのコンピューターと電化製品は、
輸出額の高い商品の中で5番目。
年初7ヶ月でコンピューター製品と電化製品の輸出額が
20.4億USDを達し、前年同期より10.1%増加した。
7月の輸出額は3億4408万USDに達し、6月より7.9%増加した。
8月は3.5億USDで、年初8ヶ月の輸出額は24億USDに達した。

ベトナム製のコンピューターと電化製品は、
世界の50カ国に輸出されている。
この数年間、ベトナム製商品は主に、中国、アメリカ、
日本、東アジア、アセアンとヨーロッパに輸出されている。

注意すべきは、7月に中国が、アメリカを追い抜き、
ベトナム製コンピューターと部品の最大輸入国となり、
輸入額が6281万USDに達した。
年初7ヶ月で中国に3億2990万USDの製品を輸出、
ベトナム全体の輸出額の16%を占め、
前年同期より7.11%を増加した。

2番目のアメリカについては、7月の輸出額が
4973万USD以上に達し、年初7ヶ月で2億8915万USDとなった。
日本は3番目で、年初7ヶ月の輸出額が2億692万USDに達し、
全体の10%を占めている。

現在、ベトナムの電子部品生産分野は、
外国の大手企業の投資を受けている。
先日も、日本の京セラが、ベトナムに300億円を
投資することを発表し、電子部品と通信設備の
工場建設を計画している。

ベトナム商工省によると、
ベトナムは地理的にも良く、広大な土地があり、
賃金も安い。また、電子部品の生産が
ハイテク産業として認められているため、
政府も大きく支援している。
中国、マレーシア等の国では、土地使用料と
人件費が高い。

ただ、ベトナムに投資している外国企業は、
主に土地と労働人材だけを利用しており、
資材は殆ど現地調達していない。
大部分を外国から輸入し、ベトナムでは加工のみ。
そのため、電子部品・電化製品の輸出額は増加しているが、
競争力が非常に低い。

現在、ベトナム電化製品・電子部品の付加価値は
17%にも達しておらず、組み立てと加工産業しか行われていない。
2010年にベトナムの電化製品・電子部品の輸出総額は
34億USDに達したが、付加価値が5~10%にしか達しなかった。



Vneconomy.net  2011年9月19日

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