« 2012年の経済動向と収支バランスの推移 | メイン | クウェート 越石油精製工場投資に62億USD調達予定 »

2011年10月03日

FDIの不良社債 約8,000万USDに


政府管理機関の統計によると、
現在、約23の台湾企業、韓国企業の投資計画が、
投資許可が下りたにもかかわらず、解体、倒産という状況となっている。


中には、銀行からの借入れ後に投資を撤退する場合もある。

現在、借入金を返済できない外国直接投資案件は12地方で
合わせて22件に上るという。
これらを合わせると8,000万USD近くに達し、
主にHai Duong省とPhu Tho省での案件の規模が大きい。

具体的には2005年、Hai Duong省人民委員会が、
台湾のKenmarkに対してViet Hao工業団地への5億USD投資を認可した。
KenmarkはSHB銀行Quang Ninh支店、
BIDV銀行Thanh Do支店、
Habubank銀行Bac Ninh支店から合わせて約5,000万USDの借入を行った。
しかし2010年、投資関係の問題が発生し、
Kenmarkが投資から撤退したため、
ベトナムの銀行は、Kenmarkの不良社債を抱えたままとなっている。

また、Vu Van Minh 農業農村開発銀行Phu Tho支店長によると、
韓国企業数社に合わせて1,200万USDを貸し出したが、
営業状況の悪化などにより、投資家が母国に帰っってしまった。
Agribank PhuThoはこの会社の工場や、機材等を売却したが、
まだ6万USD近くしか回収できていないという。

専門家によると、多くの銀行が、
企業から提出された書類に記載された情報からでしか、
審査を行っていない。
上記のFDI企業は、その多くが銀行から借入を行うために、
自社価値を不当に引き上げて記載していた。
それに気づかない銀行の体制にも、多くの見直しの余地がある。



InfoTV.net  2011年10月3日

« 2012年の経済動向と収支バランスの推移 | メイン | クウェート 越石油精製工場投資に62億USD調達予定 »

    ・本資料に記載された情報の正確性・安全性を保証するものではなく、
     万が一、本資料に記載された情報に基づいて
     皆さまに何らかの不利益をもたらすようなことがあっても 、一切の責任を負いません。
    ・本資料は情報提供のみを目的として作成されたものであり、
     投資その他何らかの行動を勧誘するものではありません。
    ・本資料の全部または一部を無断で複写・複製することを禁じます。

運営会社編集方針お問い合わせプライバシーポリシー