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2011年11月14日

世界の天災を背景に 果物・野菜輸出急上昇


最近、世界各地域で天災が相次ぎ、
果物・野菜の生産量が急減している。
それに対し、年末に向けて、
これらの商品に対するニーズは通常増加するため、
ベトナムにとっては、輸出の大きなチャンスである。


商工省の工業・商業情報センターによると、
タイを中心とするアジアの洪水と、ヨーロッパでの寒害の影響で、
世界各地で果物野菜の生産量が急減したため、
輸出に対する需要が増加している。

パキスタンでは、洪水で葱の栽培地の大半が被災し、
小売価格が災害前から10倍にも膨れ上がっているという。
パキスタンの果物・野菜輸出入協会は、
政府に生産単価の支援を要請した。
パキスタンではさらに、インドから生鮮野菜を輸入している。

一方ドイツではこの数ヶ月、寒害の影響が深刻化している。
果物・野菜の栽培地の大半が、気候変動の影響で、
大きな被害を受けている。

これから年末に向けて、世界的に見ても、
野菜・果物に対する需要は増加が見込まれる。
それに伴い、ベトナムの野菜・果物の輸出額も、
今後大きく増加することが予測される。

上記の情報センターによると、
すでに、乾燥ココナツの果肉、冷凍パイナップル、
白菜等の輸出額が、この数ヶ月で急増しているという。
相手先は、主にアメリカとEUである。

今後しばらくは、2地域への野菜・果物の輸出は
安定するものと思われ、
経済危機による悪影響も受けないと予測されている。
また、ヨーロッパ系のアメリカ人、
アジア系のアメリカ人、
アフリカ系のアメリカ人等の好みで、
熱帯野菜・果物を輸入する傾向にもなってきている。

その他にも、為替レート、食品会社の組織構造、
先進国の食品加工分野への投資、
野菜・果物の消費傾向の変化等の要素が、
ベトナムの野菜・果物の輸出業にとって有利に働いている。

商工省の予測によると、2011年のベトナムの野菜・果物の輸出額は、
約5億USDに達することが見込まれており、
それでも前年比10%増加となるのだが、
この10ヶ月の野菜・果物の輸出額は既に5億1,500万USDに達し、
前年同期比40.6%増となっている。



InfoTV.net  2011年11月14日

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