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2011年12月13日

ベトナムの就職問題


ベトナムが「人口黄金期」に入っているが、
労働人材の質が低すぎるため、機会より挑戦が大きい。


就職の圧力

Phan Ngoc Mai Phuong-計画投資省戦略開発研究所によると、
労働人材は1年間で100万人増加しており、
農村から都会に移動する人も、年間50万人になっている。
この背景では、今後の就職状況は厳しくなる。
同氏は、「毎年150~160万人が労働年齢に達し、
主に若い人の失業率が増えるため、就職の圧力が
より増大する」と述べた。

2010年の統計によると、特に農村の75%で
仕事がない状況が徐々に広がっている。


労働人材の質と労働能力の低下

2001~2010年の就職環境改善戦略は、10年前に実行されたが、
いまだに就職の質がまだ低すぎて、余り改善されていない。
現在、技能の必要がない単純労働人材を利用している仕事は
全体の40%を占める。
都会ではこの比率が18.1%だが、農村では50%を占める。

2010年には2400万人の労働者が、農林魚業分野で働き、
経済全体の仕事の49%を占めた。
農林漁業分野の労働能力は、経済全体の能力の42.5%しか占めず、
工業・サービス分野の能力能力の25%より低い。

他にも、ベトナム労働市場があまり発展していない。
2009年に社員として採用された労働者はわずか30%。
発展国ではこの比率が80%である。
アジア地域でもこの比率は60%以上に達している。


民間経済セクターの支援が必要

Vie Veji Kierdgaard -国際労働機関(ILO)専門家によると、
ベトナムは「労働人材が最も豊富な人口黄金期」に入っている。
ただ、これがベトナムにとって機会でもあり、挑戦でもある。
その理由は、ベトナム労働人材の質がまだ低すぎるためである。

2011~2020年の就職戦略(草案)は、人口の平均増加比率で計算すると、
2015年と2020年にベトナム人口が、5680万人と6320万人に達する。
労働人材に対するニーズは2020年に6220万人に達する。

また、2020年までに養成済みの労働者の比率を70%に引き上げ、
そのうち、職業訓練済みの労働人材が55%以上を占める。
毎年、160万人が就職先を見つけ、就職先の成長率は年間2%、
非農業分野の就職先の成長率は年間4~5%を達する見込み。



サイゴンエコノミックスタイムズ  2011年12月12日

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