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2012年09月13日

BMIの調査に見る「薄れゆくベトナム通信市場の魅力」


数年前までは、多くの外国投資家がベトナムを訪問して通信市場への
投資チャンスをうかがっていたが、今は熱が冷めてしまっている。


それはベトナム通信市場の魅力が低下しているからだ。
特に、EVN TelecomがViettelに吸収され、Vimpelcomが撤退し、
Beeline、SK TelecomのS-Fone投資換金は大きく影響している。

BMI(イギリスの市場調査会社)の統計によると、ベトナムの通信市場は
魅力が失われつつある。今年の第2四半期にBMIはベトナムの通信市場格付け
(Telecom Ratings)を42.5ポイントに下げた(前年同期は45ポイント)。

以前はFrance Telecom 、ST Telemedia、Telenor等、多くの外国通信会社が
ベトナムに拠点を置いていた。現在、 Telenorはベトナムから撤退している。
残りの会社も人材を減らして組織を縮小した。

ST Telemediaの通信代表者によると、同社は他社と同じくベトナムにおける
投資チャンスを探しており、MobiFoneの民営化を待っている。
しかし、現時点でベトナムの通信市場は飽和状態となっているため、
現地の通信会社と提携したり新会社を設立したりする考えを持っていない。

また、最近になってベトナム郵政通信公社がMobiFoneの民営化計画に代えて
MobiFoneとVinaPhoneの合併を提案したため、多くの投資家が失望している。

この合併計画が認可されれば外国投資家は大きな影響を被る。
ベトナムの通信分野で初めての民営化が予定されているMobiFoneが
民営化されなかった場合、外国の投資家は撤退するしかないからである。

サイゴンエコノミックスタイムズ  2012年9月13日

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