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2012年11月29日

給与アップ率の最下位は財政分野


Towers Watson Vietnamによると、PRと企業の財政リスク管理に携わる
職員の給与上昇率は年間平均で13.8%だった。銀行、財政分野における
給与の上昇率は年間で約12.2%だ。


給与上昇率が最も高いのは生産分野とIT分野。2012年では生産分野の
給与上昇率が14.8%、IT分野は14.7%だった。

同社の予想では、2013年は生産分野の給与が最も早く上昇し、年間で
15.2%を達成する見込みとなっている。小売分野も2012年を上回り、
年間14%を達成することが予想されている。だが、財政・銀行分野では
減少傾向が続き、年間12.1%の見込みで最も低い。

ポジション別に見ると運営チームの給与アップが最も早く、年間で
約13.8%となっている。部長、課長等の中間管理職は上昇率が低く、
約13.4%という数字だ。また、仕事の変化が大きなポジションとしては
営業職が挙げられる。営業スタッフは今後も優先的な採用が続く。

Global Data ServicesのSambhav Rakyan東南アジア地域担当部長は
ベトナムとインドの給与上昇率がタイ、フィリピン、中国といった
アジア地域の他国より高いとした上で、その理由はベトナムとインドの
インフレ高騰もその1つとしている。この傾向は今後も続きそうだ。

今年のインフレ上昇率は約9.2%と予測されており、給与の上昇率が
インフレを上回る。2011年の上昇率は年間で約14.4%程度だったが、
インフレは18%上昇した。2013年はインフレの上昇率が約6.6%に達し、
給与の上昇率は約12.3%になると予測されている。

経済状況が悪化しているため、自発的に仕事を辞める人の割合が昨年の
13.1%から今年は12.3%に減少した。中でも財政・銀行分野の比率は
最も高く16%だった。小売分野は2012年で7%にとどまった。

退職理由は主に高収入な仕事や、スキルを磨ける仕事への「転職」だ。
健康上の理由や人間関係にはあまり影響されていない。

Towers Watsonの調査はベトナムで活動している235社の外国企業と
15社のベトナム企業を対象としており、6万3,000人が取材を受けた。

これらは20年以上の歴史を持つ企業で、開業から10年間以下の会社は
少ない。また、取材対象は大学卒の人である。対象分野は財政サービス、
薬品、消費、IT、工業生産、石油、化学となっている。


サイゴンエコノミックスタイムズ  2012年11月29日

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