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2012年12月13日

外国投資家、五ツ星ホテルを大量譲渡


VinaCapitalはHanoi Metropoleを除く一部の譲渡を決定した。
対象となっているのはMovenpickとSheraton Nha Trangで、
既にNovotel Phan Thiet株式の譲渡が8月中に行われている。


2012年のベトナム観光用不動産投資管理会議において、Savillsは
Sheraton Nha Trang Hotel & Spa、Movenpick Saigonの株式で大量に
売買の仲介が行われていることを明らかにした。

Savillsによると、Sheraton Nha Trang Hotel & Spaのデベロッパーが
投資家に82.39%の株式を譲る予定となっており、Movenpick Saigonの
譲渡比率は70%とされている。

Sheraton Nha Trang Hotel & SpaはDong Hai観光用不動産投資株式会社が
2008年第3四半期に起工し、2010年3月から受け付けが始まった。
このホテルは285の客室があり、レストラン、スパー、スポーツセンター、
会議室が併設されている。VinaCapitalは正確な数字を発表していないが
大量な株式を保有していることを示唆した。

Movenpick Saigonは過去にOmimi Saigonから名称を変更している。
2007年にVinaCapitalがVina Hospitalityを通じてOmmi Saigon株式の
70%を2,100万USDで購入してMovenpick Saigonに名義変更したのだ。

Binh Thuan省の Novotel Phan Thiet Ocean Dunes and Golf Resort株式は
8月にVina Properties不動産開発グループに譲渡された。

ホテルの整備は1998年、オープンは3年後だった。このホテルに投資する
投資家の中にIndochina Capitalがある。この取引に関する詳細は未公開。
買収後、新たな所有者はDuParc Phan Thiet Ocean Dunes & Golf Resortに
名義を変えた。以前、Vina PropertiesはNgoi Sao Vietホテルを通じて
Kovina Investments Limited(香港)とAOI Saigon Pte Ltd(シンガポール)
の株式を買収し、ホーチミン市におけるAmara Saigonの所有者となった。

今年3月、香港のCrowndale International CorporationはHue市にある
Century Riversideホテルの株式50%をThua Thien Hue省人民委員会に
260万USDで譲渡した。同じ時期、韓国のDaewoo E&CはHanel電子会社に
Daewooの株式70%を譲渡した。

解散の圧力で拍車がかかる投資ファンドの換金

VinacapitalのAndy Ho専務によれば、各ファンドの投資・換金活動は
常に行われており、半年ごとに投資品目を検討し、必要な場合は改善される。

ホテルは不動産市場ではなく、観光市場からの影響を受けている。
近年、ベトナムでは観光活動が好調だ。統計総局によると、年初9ヶ月で
485.3万人の外国観光客がベトナムに訪れ、前年同期より135%増加した。
このため、Vinacapitalや他の投資家の換金活動が普通ではない。

投資ファンドの活動期間は通常5年間で、活動期間が延期される場合でも
約2年が追加限度。VinaCapitalとIndochina Capitalは2004年~2005年の
早い時期にベトナムに進出したため、ファンドの解散を考えると今の段階で
各投資案件から換金するのが一般的である。

また、ベトナム投資ファンドもおける証券取引額がNAVを下回っている関係で
管理会社は株主に圧力を受けており、資産の買い手を探さなければならない。

しかし、観光分野への投資傾向をコンサルティングするGrant Thontonが
より適切な説明をした。2012年の実績と今後の展望でGrant Thontonは
五つ星ホテルの市場を固めている。五ツ星ホテルの客室稼働率と宿泊料金は
減少しているが、供給源は逆に増加している。また、観光客の構造が変化し、
地域内の顧客は3ツ星~4ツ星ホテル以外を選ばない。

新オーナーはベトナム企業

これらのホテルは誰が買収するのだろうか?
Ando Ho氏によると、世界最高峰のホテルはSofitel Legend Metropole Hanoiで
客室稼働率と業績が良い。このため、買収を検討する投資家は市場の下落時点で
オーダーを出すのだ。

CBREベトナムのMarch Townsend社長によると、外国投資家はベトナムにおける
所有構造の複雑性について懸念を持っている。March Townsend氏は「毎週、
不動産を見に行く人がいるが、期待した通りの支配権を持てず、所有構造が
複雑になっているため、日本とシンガポールの投資家はベトナムの不動産を
購入しない」と述べた。

将来的に、このホテルのオーナーはベトナム企業になる。だが、経済不況が
長引いていることにより、Hanel電子やVina不動産開発グループのような
経済力を持つ企業は稀である。

Vneconomy.net  2012年12月13日

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