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2012年04月16日

ベトナム不動産市場は、日本投資家にとって熱いか


Alex Finkelstein氏は、記者でもあり、
国際不動産市場を深く研究した、国際不動産専門家でもある。
彼の評価によると、最近、ベトナム不動産は、
日本投資家の注目を集めている、という。


Alex Finkelstein氏によると、
ベトナム不動産は、アジア・太平洋の投資家にとっては、
魅力的市場ではなかった。
今まで、数社のシンガポール投資家と韓国投資家が
ハノイ、ホーチミン両市の不動産に注目していた程度であった。
ただ最近は、大きな変化が出てきている。
日本の投資家が、ベトナムに続々参入してきているというのだ。
外国不動産投資家協会(AFIRE)によると、
国際金融危機にも関わらず、
ベトナムは、外国投資家にとって第4位の魅力的な新興市場であるという。
最近のアジア太平洋分野に関する経済研究からも、
ベトナムのオフィスビルや、工業団地、住宅団地、
エンタテイメント施設等の不動産が、
日本投資家から注目されている、という報告が上がっている。

日本の Tokyu Corpは、ベトナム不動産開発会社Becamex IDC Corpと提携し、
Binh Duong省で12億USDのTokyu Binh Duong 不動産投資計画を実行に移した。
The Becamex-Tokyu の合弁会社は、
Binh Duong省にある71ヘクタールという土地に、
新たな街づくりを実施するため、12億USDを投資する予定である。
ここにはショッピングセンター、オフィスビル、
エンタテイメント施設、7,500アパートが整備される予定である。

ベトナム不動産に注目している、
他の日本の大手投資家にはTama Global Investment Pte.などもある。
昨年12月、TamaはCotec不動産投資開発株式会社(Cotecland)の
株式20%を買収したことで、ベトナム不動市場に進出した。
今後Tamaは、現地パートナー企業に工事管理に関する先進技術を
伝えていく予定である。
目標は工事期間と工事費用を節約すること、
品質を高め、利益を拡大させること、である。

オフィスビルのマーケットでは、
ホーチミン市のNguyen Van Troi通りに面するCentre Pointビルが、
日本の不動産投資ファンドに買収された。
工業団地のマーケットも熱い。
Dong Nai省の工業団地は、ベトナムのDonafoodと
日本の3つのパートナー企業(Sojitz、Daiwa House、Kobelco Eco-Solution)により
開発されることが決定されている。
日本と現地企業が1億USDを投資し、281ヘクタールの土地に
工業団地を開発する予定だ。

不動産サービス分野についても、
日本の民間企業 KMIX Corpが、Huy Baoベトナム民間企業の株式45%を買収し、
現地の高層ビル建設と、ビルメンテナンスのサービスを展開することになった。
ベトナム投資家は、2011年には日本投資家の進出をあまり歓迎しなかった。
ベトナム投資家はベトナム不動産市場が周期的に変動し、
長期的には安定しないと考えていた。

ただ、Alex Finkelsteinの意見では、
この様なベトナム不動産投資家の考えは、
日本の投資家に余り影響は及ぼさないという。
日本の投資家は、ベトナムの人口が増加傾向にあること、
労働賃金が安いこと、円高、経済成長が安定していること、
一人当たりの所得が増加し続けていること、
日本政府の支援などから、
ベトナム不動産市場には、素晴らしい成長潜在力がある、と評価している。

そのため、ベトナム不動産市場は、
日本投資家に利益を与え、それによっていっそう成長することが、期待できる。



CafeF.vn 2012年4月16日

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