« IPO へ秒読みのVietnam Airlines | メイン | 第1四半期の超過輸出、2.2億USDへ »

2012年04月19日

ハノイで家を購入できる市民は5%


4月18日、世銀はホーチミン市で「ベトナムでの都市化に対する評価」の
研究結果を発表した。この研究は世銀の都会に関するTOP研究家により
18ヶ月をかけて行われものである。


ホーチミン市開発研究所のNguyen Trong Hoa所長兼ホーチミン市建築企画元社長は
今回の研究は過去のベトナム都市化研究で、最も工夫されたものだと述べた。

最適化が進まない土地活用

世銀都市化専門家のDean Cira 氏によると、現在のベトナムは都市化の初期段階で
ベトナム市民が全体の30%を占め、市民の人口は年間で3.4%増加している。
人口急増の理由はベトナム経済がアジアでは中国に次ぐ速度で発展したことだ。
経済の発展は都市化を促進させ、都市化も経済発展を促進させるというサイクルが
出来上がっている。これは他の先進国の発展時と同様である。また、Dean Cira氏は
ベトナムの都市が深さではなく幅で発展しているとしており、例としてハノイ市を
世界で最も幅の広い都市に挙げている。現在、ハノイ市では650万人の市民が
ソウル市(人口:1,050万)の4倍にあたる土地に住んでいる。つまり、ハノイ市は
まだ土地を最適活用ができていないと述べている。

不動産価格の高騰化

ハノイ市とホーチミン市の土地価格は、アジアで同レベルの都市より高くなっている。
両市の郊外では、まだ畑になっている土地で価格は1平米あたり約500USDだが、
中心部近くになると地価は急激に上がる。ハノイ市では1平米7,000~8,000USDと
なっているが、ホーチミン市の同様な土地は1平米で約4,000USDだ。注目すべきは
建造物のない土地の使用料が同じ場所の家賃より1,000倍も高い点である。
建物のない土地を購入するための費用は80年分の家賃と同額なのだ。ハノイ市では
現時点で5%の市民しか不動産を購入できない。

Vneconomy.net  2012年4月19日

« IPO へ秒読みのVietnam Airlines | メイン | 第1四半期の超過輸出、2.2億USDへ »

    ・本資料に記載された情報の正確性・安全性を保証するものではなく、
     万が一、本資料に記載された情報に基づいて
     皆さまに何らかの不利益をもたらすようなことがあっても 、一切の責任を負いません。
    ・本資料は情報提供のみを目的として作成されたものであり、
     投資その他何らかの行動を勧誘するものではありません。
    ・本資料の全部または一部を無断で複写・複製することを禁じます。

運営会社編集方針お問い合わせプライバシーポリシー