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2010年06月03日

WTO加盟 3年後の得失


今週、政府事務局の主催により行われた
「WTO加盟3年経過後のベトナムの状況評価セミナー」
において、Le Xuan Ba-中央経済研究管理学院院長は、
「WTO加盟の3年後にもっとも活発で重要な影響」について
以下の通り述べた。


▽ベトナム経済発展に対する信用を高める
▽経済発展を促進
▽市場を拡大し輸出活動およびFDI調達を促進
▽人材の分布を適切にし、人民の所得増進
▽貧困削除を積極的に行い、市場経済の体制を充実


得るもの・失うもの

Nguyen Cam Tu-商工省次官によると、
2007年の経済成長率は8.5%に達し、
1997年以降で最も高かったが、
この結果は特に印象的なものとは言えない。

2005年と2006年の成長率はそれぞれ8.4%と8.2%。
ただ、これまでベトナム工業が
主に加工作業のみ、資材は殆ど輸入で
付加価値が低い。
また、商品の種類が平凡で競争力が低い。

この3年間で金融市場、銀行の活動、
不動産市場が活発になったが、
実際の経済にあまり転化されていない。
2007年から2009年には
金融分野、銀行、保険分野の業績が少なく、
GDPの2%も占めない状況である。

2007年から2009年までは、
対GDPの社会全体投資資金の割合が高く、
2007年が45.6%、2008年が41.5%、
2009年は42.7%だった。

2005年と2006年の割合は40%前後だったが、
2006年末~2007年には
「パープル不動産」及び「証券市場の急上昇」の影響で
投資資金額がまだ正確に算出されていない。

また、この数年間で消費増加速度が
GDP成長速度より高いので、
対GDPの国内節約率が減っている傾向である。
経済成長の質が低いため、
国際社会への加盟を促進することは
経済に障害を与えやすい。

Tran Dinh Thien-ベトナム経済研究学院院長は
経済体制は積極的に変更したが、
まだ不十分であり、人材面が弱いため、
国際経済への主導的な導入及び
安定的で質の高い経済成長を妨げている。

インフラ整備が整わないので、
生産営業活動の経費が高く、
国際経済への加盟により与えられる機会を
生かせない状況にある。

Thien氏によると、
経済体制、インフラ整備、人材面の弱みは
投資の実施、FDI資金などの資金利用能力を制限する。
この3点の弱点は国の安定的な発展に大きく影響を与えた。

ベトナム政府は現状をよく見て、
有利な営業環境を備え、法律面を整備し、
国際的な制約を十分に実施しなければならない。

政府管理機関が常に国際的な制約と合わない規定を
修正し、削除することが必要であると共に、
幾つかの分野での投資営業条件を
緩和すべきである。


証券投資紙 2010年6月2日

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