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2011年06月06日

外国投資家 ベトナム政府に国営企業の民営化を催促


シンガポールのTemasek Holdings の子会社であるST Telemediaは、
MobiFoneの民営化が延期し続けていることに対して
苛立ちを見せている。


ベトナム企業フォルム(VBF)においても
VBFのタスクフォースが国営企業の民営化について疑問を述べた。

Dominic Scriven -Dragon Capital社長兼VBF資本市場
タスクフォースリーダーは、「ベトナム政府は
具体的な目標と日程を示した新しい計画を立て、
国営企業の民営化を促進する必要がある。
ベトナム証券市場は質の高い商品を要求している」と述べた。

実際、2008年以来、国営企業の民営化がかなり遅くなっている。
財務省の報告によると、2010年に民営化された企業は
144社しかなかった。

国営企業のIPOが失敗に終わり、延期になっている。
原因は、IPOの株価が市場の期待より高すぎることである。
証券市場の回復とともに、民営化の延期が続いているため、
いつ実施されるのかが分からない。
ここで出てくる疑問点は、今、国営企業の民営化を
促進するべきか、ということだ。

Pham Minh Thuong-財務省社債・在庫資産売買会社副社長は、
国営企業の民営化計画が立てられているが、
計画通り絶対に行わないといけないわけではない、と述べた。
Thuong氏は「民営化は手段であり、目標ではない。
国営企業の改善のための方法ではなく、
市場の状況にあわせて民営化を行うべきである」と述べた。

そのため、100%国営企業の民営化に関する
規定No.109/2007/NĐ-CPが発行された。

民営化企業のIPOに関して、Dominic Scriven氏は、
今まで国営企業の民営化の中で、企業価値の計算が
最も難題であると考える。

企業価値の計算は、独立したコンサルティング会社に依頼されるが、
実際、最終決定者は株式発行機関である。
国営企業の場合は、通常、国有資金の代表機関に決められる。
そこから問題が発生する。

Dominic氏は「売る側が高く売りたいため、政府関係機関が
国家財産を安く売ってしまうことを懸念している」と述べた。



Vneconomy.net  2011年6月6日

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