ブルーチップ ベトナム投資ニュース

8月4日、ベトナム石油グループ会長Dinh La Thang氏は、
BPと以前交わした合意書に基づけば、
投資の換金を希望する側は、残るパートナー企業に
所有財産を優先的に譲渡する必要がある、と述べた。

そのため、現在、PetroVietnamは、
インドのONGCグループを含む各関係企業と協力し、
BPの財産を買収する計画を立案中であるという。

ただ、どのように展開し、どの程度の価格で買収するかについては、
政府認可を得る必要がある。

Thang氏は、
「計画がうまくいけば、我々が適切な価格で買収する。」と述べた。

今回の動きについて氏は、
ビジネスとしての価値はそれほど大きくない、としている。
「現在、ＢＰの残り財産の価値について、
　様々な情報が行き交っているようだが、
　正式な数字はまだ確定発表されていない。
　私からこれらの数字について言えることは、何もない。」

7月中旬、BPはベトナムだけでなく、
世界中の一連の資産を、売却すると発表した。
ベトナムの大陸棚の東南側にあるNam Con Son案件の場合、
BPが35％を所有、インドONGCは45％、
残りをPetro Vietnamが所有している。
当然、BPがこの案件を売却するには、ベトナム政府の認可が必要となる。

情報によると、インドの国家石油グループ (ONGC)、
Petro Vietnamと Sembcorp Industries Ltd (Singapore) は、
Phu My3発電工場のBP所有財産も買収する計画があるという。

BPのベトナム参入は1989年から開始された。
1990年、沖合の石油調査を行い、
ホーチミン市の南、約320Kmで石油鉱山を発見している。

BPの協力によって、
Nam Con Son合弁会社が設立（13億USD)され、
Lan Tay鉱山とLan Do鉱山では、ガス採掘の開発が行われ、
沖合では400Kmのガスパイプが整備され、
Ba Ria－Vung Tau省では、Phu My 3発電所が建設された。

現在、BPは年40億 m3のガスを供給し、
ベトナムの発電量の24％をまかなっている。
BPの潤滑油とCastrolは、ベトナム市場で最も有名な商品のひとつである。

2009年にBPは、
「Dung Quat石油精製工場への原油供給」の契約を、
5年期限で締結していた。