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   第200号『 HSBCがベトナムの需要減少を明言 』  
           
            |  | ★ブルーチップ ベトナム投資ニュース★ http://www.bcc-jp.com/member ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ★目次 5月15日版
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 ▽トップニュース [ HSBCがベトナムの需要減少を明言 ]
 [ 倒産、買収相次ぐ国内ブランド ]
 ▽ヘッドライン  [ 経済・金融,ファンド・VN企業・外国企業・不動産・政府方針、規則 ]
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 ///// ベトナムトップニュース ///////////////////////////////////////////////////////
 
 『 HSBCがベトナムの需要減少を明言 』
 http://www.bcc-jp.com/member/news/economy/20120503-2127.html(全文)
 
 HSBCは年初4ヶ月のマクロ経済状況に基づき、ベトナム市場の発展に関する報告書を作成し、
 需要の減少で経済が期待したほど成長しないと分析した。
 
 昨年、ベトナム政府がインフレを抑制するための財政政策を実施した結果
 資金貸付の成長率は27.7%から10.9%に下がった。
 国家銀行は翌年の初めに金利を下げる目的で政策を実施した。
 年初から3月末までの資金貸付総額は1.9%に減ったため、内需は期待を超えなかった。
 
 需要が減ると(1)インフレが減少し、(2)輸入の需要も大幅に減る。
 このため、貿易収支がバランスを保ってVNDが安定する。
 輸出もVND安と外国の需要が減った影響で減少する。
 
 全体的に輸入額の減少で純輸出額は増えるが、内需の増加は見込めない。
 今年、HSBCは経済成長率を5.7%から5.1%に下げた。
 
 政府はインフレ抑制のための内需減少に成功したが、経済成長率は
 2012年第1四半期で4.1%に減り、2009年3月以来で最も低くなった。
 GDPは10年間で最大の減少となった。
 (中略)
 経済成長率とインフレ上昇率が減ったため、
 今後は国家銀行が財政政策を緩和すると期待されている。
 次回の金利下げ時期は、2012年第3四半期の初めになると予測されている。
 
 HSBCは「財政政策が緩和され、経済成長率が伸びていく場合、
 2012年のベトナム経済成長率が5.1%を達すると信じる」と評価した。
 
 『 倒産、買収相次ぐ国内ブランド 』
 http://www.bcc-jp.com/member/news/economy/20120514-2219.html(全文)
 
 現在、ベトナム国内ブランドの、存続の危機が取り沙汰されている。
 ここ最近、国内企業の倒産、M&Aが相次ぎ、
 名だたる有名企業が、外国企業に買収される事態となっている。
 
 国内証券市場の長引く低迷を背景に、2009~2011年の間、多くの外国投資家が
 ベトナム企業の株式を安く買収することができる状況となった。
 (中略)
 ベトナム企業はこれまでブランドの力に対して、非常に強い意識を持って
 企業努力を行ってきた。Sao Vangゴム、Co Ba石鹸、Kymdan自然ゴムマットレス等の製品は、
 国民にとっても信用の高いブランドとなっている。
 ただ最近では、国内企業がPRさえしっかり行えば、PRしない他の製品に比べ、
 2倍から3倍の売上が見込めると、考えるようになってきた。
 
 電化製品の生産販売分野では、多くの企業がPRを積極的に行い、
 ブランドアップのために、多額の資金を投入した。
 CMS、Elead、Robo、Mekong Xanh、Q-Mobile、Avio、F-Mobile等、
 さまざまな企業や商品が乱立したが、部品は全て輸入品を使用している。
 
 ある時、格安パソコンの販売キャンペーンが行われ、
 年間数十万台という販売計画が立ち上げられた。
 ここ近年、上記企業の状況は初期ラインに戻ってきている。
 多くの企業が効果的に活動できず、営業活動を改善し、
 存続のため他の営業部門を展開するようになっているのだ。
 また、消えてしまった企業もある。
 特に、携帯電話の生産販売分野ではその傾向が顕著だ。(続)
 
 
 ///// ヘッドラインニュース /////////////////////////////////////////////////////////
 
 [[ 経済 ]] http://www.bcc-jp.com/member/news/economy/
 
 ・ベトナム裾野産業発展の道筋は
 長年、ベトナムは裾野産業の開発に余り力を入れてこなかった。
 今から取り掛かるにしても、裾野産業の開発はかなりの時間を必要とする。
 JETROは、2004年から現在までに年2回、ホーチミン市商業投資促進センター(ITPC)と協力し、
 ホーチミン市の裾野産業の需給展示会を主催している。
 
 ・ESCAP 2012年越経済成長率を5.8%と予測
 国連のアジア太平洋地域の社会経済委員会(ESCAP) は、年初4ヶ月のベトナム経済状況について、
 政策の成功を一定評価した。その中で、
 2012年のベトナム経済成長率を約5.8%と予測、
 インフレ上昇率は2012年後半に10%以下になると見込んでいる。
 
 ・停滞続く越マクロ経済 政府対策はまだか
 年初4ヶ月、マクロ経済の厳しい状況は続き、企業側も営業生産活動を開発できないでいる。
 政府は、速やかに財政・資金貸付関係の政策を実施し、
 営業生産活動を支えるため、資金支援政策を採る必要に迫られている。
 
 ・無駄な歳出 国営企業への予算投資
 国営セクターへの投資比率は減少したものの、依然、社会全体の投資開発の中で
 最大比率を占めている。大きな予算を投入している上に、
 利益率の低い又はない分野へ投資していることも多い。
 例えば、安全、国防保障、社会、環境のインフラ等の分野である。
 
 ・ハノイ市 倒産、解体企業は5,000社以上
 ・倒産、買収相次ぐ国内ブランド
 ・ベトナム、コーヒー輸出世界一へ
 ・HSBCがベトナムの需要減少を明言
 ・輸出額、トップは繊維・縫製分野
 ・外国の投資資金調達、アジアNo.1はベトナム
 
 [[ 金融・ファンド ]] http://www.bcc-jp.com/member/business/finance/
 ・OMO金利、年間2.5%で2007年の最低値以下に
 各商業銀行は3月15日から現在までに小切手購入で80兆VND以上を支出し、
 銀行が資金を持っていることを証明した。資金調達の最高金利は年間12%で設定されている。
 この変動は今後の資金調達金利が下がる前兆とも言える。
 
 ・ベトナムの銀行業界にM&A の動き
 2012年はM&Aが銀行の傾向となっており、特に証券市場の暴落やインフレの長期化による
 金融システムの脆弱性を受けて、経営者や政府だけでなく外国投資家も注目している。
 
 ・SCIC 国有株式売却予定254社を公開
 ・日程発表!トータル7兆VNDの国債入札
 ・ハノイ市へのFDI投資資金が急降下
 
 [[ VN企業 ]] http://www.bcc-jp.com/member/business/vn/
 ・大多数の企業は第1四半期で大赤字
 5月8日までの統計では上場企業の81.7%が今年第1四半期の営業成績を発表したが、
 多くの企業は好調と言えなかった。需要が大幅に減ったこと、借金金利が高いこと、
 競争の激化、リスクの多さなどが売上や利減少の原因とのこと。
 
 ・HSBCが発表するベトナム生産業の営業環境
 PMI指数は3月が50ポイントだったが、翌月には49.5ポイントに下がり
 営業環境全体の悪化を示している。この6~7ヶ月でPMI指数は低迷の傾向を続けており、
 最も下がったのは2012年2月だった。4月時点の営業環境が悪化した原因は、
 生産能力の脆弱化に加えて、新規のオーダーが受注できていないことである。
 
 ・国営企業が持つ経済活動の主導役とは?
 国営企業には土地の確保・安価な使用料などの特権や利益があり
 それを担保に融資を受けられるが、民間にこのような選択肢はない。
 また、政府の支援で国営銀行から優先的に資金と外貨を借りられる。
 
 ・FPT、利益を生むのはどの分野?
 
 
 [[ 外国企業 ]] http://www.bcc-jp.com/member/business/foreign/
 ・不払い税金は数十億VND ~外国企業の現状~
 税関管理局がまとめた統計によると、外国人をオーナーとする企業数百社が
 数十億VNDの税金を払えず、母国に撤退したことが分かった。
 中には約20年間も税金を支払っていないケースも存在するが
 政府管理機関は、これらを回収できていない。
 
 ・日本小売企業 続々アジア展開中
 ・Yazuya、外国市場デビューの舞台はベトナム
 ・Suzuki、ベトナムに自動車工場を開設
 
 [[ 不動産 ]] http://www.bcc-jp.com/member/news/realestate/
 ・好調維持する中心部の高級オフィスビル
 
 [[ 政府方針・規則 ]] http://www.bcc-jp.com/member/rule/rule/
 ・FDI急減でホーチミン市がピンチ
 
 
 
 
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 ◎編集後記
 毎年GWを過ぎると、新入生さんや新社会人のざわつきも取れて、
 通勤電車の車内が落ち着いて来るのを感じます。
 気付けば、当メールマガジンも200号、発行は既に5年目に突入しています。
 月並みではありますが、これも読者様あってのこと。
 今後もBCC一同、ベトナム経済を中心に、
 充実した情報発信に努めてまいりますので、よろしくお願いいたします。
 (森口)
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 ■ 編集責任者 森口
 ■ 編集 斉賀 HIEN
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