ベトナム投資メールマガジン
   ブルーチップ・コンサルティングが、発行していた 「ベトナム投資メールマガジン」のバックナンバーです。 
   
  第211号『 借入できない大手企業と不良債権減らない銀行 』
   
  		
           
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            ★ブルーチップ ベトナム投資ニュース★ http://www.bcc-jp.com/member 
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 ★目次 10月23日版 
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 ▽トップニュース [ 借入できない大手企業と不良債権減らない銀行 ] 
          [ ベトナム 貧困層の実態 ] 
 ▽ヘッドライン  [ 経済・金融,ファンド・VN企業・外国企業・政府方針,規則 ] 
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///// ベトナムトップニュース /////////////////////////////////////////////////////// 
 
  『 借入できない大手企業と不良債権減らない銀行 』 
  http://www.bcc-jp.com/member/news/economy/20121015-1745.html(全文) 
   
  10月14日発表の、ベトナム経済評価株式会社のVietnam Reportは、 
  2012年は企業と商業銀行の双方が様々な課題に直面している、と伝えた。 
  この調査研究は年末に発表予定となっている 
  国内高額納税企業1,000社(V1000)の統計事業の一環として実施された。   
 
  これによると半数以上企業が、銀行から最も優良条件で借り入れができているのは、 
  国営企業である、と回答している。 
  中小企業も銀行の優遇制度で借入れができる、と回答したのは20%に留まった。 
  こうした情報から、経済セクターを区別せず、「平等に営業環境を整備する」 
  という政府の方針が、徹底されていないことが見て取れる。 
 
  また同報告では、2012年は銀行にとっても困難な年である、と評価している。 
  今年第2四半期末までで、多くの銀行が、 
  年次計画の20~30%の利益しか達成できていないという。 
  なかには計画の50%に達した銀行もあるが、 
  全体的な経済状況と、資金貸付状況が良くないため、 
  7月中に年次計画の見直しを図る銀行が多かった。 
  (中略) 
  財務省によると、今年に入って9月までの企業の税金未納額は、 
  約21兆VND(GDPの6.8%)、その中で国営企業は全体の約13%を占めている。(続) 
 
  『 ベトナム 貧困層の実態 』 
  http://www.bcc-jp.com/member/news/economy/20121015-1746.html(全文) 
 
  国は、貧困削減事業が成功裡に実行された、と評価しているが、 
  現在も貧困生活を送っている人々が、人口の中で大きな割合を占めている。 
 
  世界銀行代表Victoria Kwakwa氏は、6月のCG会合の中で、 
  貧困層の増加に対する懸念を示した。 
  氏は「近年、ベトナムの貧困削減ペースが落ちてきている。」と述べている。 
 
  世界銀行は近々2012年の貧困状況評価報告を発行する予定である。 
  それによると、世界銀行はベトナムに対し、新たな貧困基準を適用するという。 
  それは、653,000VND/人/月(2.24USD相当)だ。 
  この基準を適用した場合、ベトナム総人口の約20.7%が貧困層となり、 
  政府が先日発表した数字の実に2倍となる。 
  (中略) 
  英国の Oxfamと駐ベトナム Action Aidが2007年~2010年にかけて調査を行った。 
  この時期、ベトナム経済はインフレ急上昇の真っ只中であった。 
  調査対象となった人のうち9%が、この5年間で生活状況が悪化したと答えている。 
  また、16%が1年のうち5ヶ月が食糧不足になる、 
  栄養不足の幼児が多い(4人のうち一人が栄養不足)と回答、 
  42%の家族が、上水道の供給を受けられていない、と回答した。 
 
 
///// ヘッドラインニュース ///////////////////////////////////////////////////////// 
 
[[ 経済 ]] http://www.bcc-jp.com/member/news/economy/  
  ・政府の2013年目標 GDP成長率5.5%  
   政府は2013年の具体的な経済目標も明らかにした。 
   GDP成長率 約5.5%、輸出額 10%増、輸入超過額 8%以下に抑制。 
   また、国家予算の支出超過をGDPの4.8%未満に抑えること、 
   物価上昇比率(CPI) 約8%、などを挙げた。 
  
  ・国内企業の海外投資 9月までに約150億USD 
   2012年9月までに国内企業が海外に行った投資案件は736件、 
   投資申請額は約150.44億USDとなる。 
   今年9月までに計画投資省が認可した投資案件は66件、投資申請額は12.17億USDに上る。 
   前年同期と比べると、新規案件は6件増となったものの、申請額は3.13億USD減少となった。 
 
  ・9月 輸出超過1.7億USD 
   9月は、ベトナムが輸出超過状況となって7か月目となる。 
   今年に入って9月までで、ベトナムの輸出超過額は1.4億USDに達した。 
   前年同期の輸入超過額は80億USDであった。 
   輸出超過に大きく貢献したセクターは、FDI企業(2.5億USD輸出超過)である。 
   
  ・世界第4位に躍り出たベトナムの天然ゴム生産 
   ベトナムはインドに代わってタイ、インドネシア、マレーシアに 
   次ぐ世界第4位の天然ゴム輸出国となった。ANRPCによると、 
   今年のベトナムにおけるゴム生産は93万トンで、 
   過去に見込まれた91.5万トンを上回り、2011年との比較では14.5%増となった。 
  
  ・ベトナム 貧困層の実態 
  ・借入できない大手企業と不良債権減らない銀行 
 
[[ 金融・ファンド ]] http://www.bcc-jp.com/member/business/finance/ 
  ・投資ファンド 鈍い動き続く 
   ここ1ヶ月、ベトナムで活動する外国投資ファンドが、相次いで株主総会を行い、 
   全ファンドで活動期間が延長された他、最悪の情報はなかった。 
   Vinacapital社長は、「ベトナム経済が安定するかどうかは、 
   2013年に入ってみないと何も評価できない」と述べた。 
  
  ・銀行各社 年次計画達成は困難 
   現時点では、第3四半期の業績が未発表の商業銀行も多いが、 
   利益成長率が、前年同期の水準を維持できている可能性は低い。  
   原因は主に、資金貸付成長率が低いこと、不良社債が増加し、 
   多くの部門で大幅赤字となったことが、挙げられる。  
 
  ・農業分野のFDI割合、全体の1%~4.1%へ 
   農業に対する外国投資の比率は2001年~2010年の10年間に渡って 
   0.77%程度だったが、GDPの24%は農業の貢献によるものだ。 
  
  ・BIDV株式、BID銘柄で23億の上場に認可 
 
[[ VN企業 ]] http://www.bcc-jp.com/member/vn/vn/ 
  ・ベトナム通信分野は外国投資家の注目の的 
   通信分野ではAlltech Telecomとの合弁会社のような具体例はまだないが、 
   最近ではフランス、日本、ポーランド等の外国投資家が、ベトナム企業との 
   B2B会議を通じてベトナムのインターネット、データセンターサービスや 
   携帯電話のデジタルサービスに対する投資チャンスをうかがっている。  
 
  ・シェア半減のMobifone、Vinaphoneとの合併は? 
   VinaPhoneとMobiFoneの合併後には、ベトナムの通信市場に 
   50%近くのシェアを占める通信会社が誕生することになる。 
   これにViettelを加えると、2社で約90%のシェアを占める計算となる。 
   残りの4社は10%のシェアしか持っておらず、まともな競争ができる環境ではなくなる。 
  
  ・ベトナムの製薬業界を牛耳るのは誰だ? 
   ベトナムには数100の薬品会社が存在するが、年間の売上が数千兆VNDを超える企業は少ない。 
   大手の薬品会社は Vinapham (ベトナム薬品公社)グループと 
   SCIC(ベトナム国有資金運営管理公社)グループの二つに分かれる。 
    
  ・世界とベトナムでは正反対のビール売上 
   経済不況のあおりを受け、ビールの販売売上も世界中で減っているが 
   ベトナムだけは売上が増加し続けている。各ビール会社は生産能力をアップさせるため、 
   投資を拡大している。  
 
 
[[ 外国企業 ]] http://www.bcc-jp.com/member/business/foreign/ 
  ・Dong Nai省にテルモ工場誘致 
   日本の医療機器メーカーTerumoが、Dong Nai省Long Thanh郡Long Duc工業団地に 
   医療機材生産工場を整備することが明らかになった。この案件の投資総額は9,890万USD。 
  
  ・Nippon Oil & Energy、ベトナムに対する日本の投資を緩和 
   今回の案件では投資申請額が初めて4,030万USDに達するものがある。 
   資本金は1,010万USDで、JX&ENEOSの潤滑油を精製・販売と共に輸出サービスも提供する。 
 
  ・Nidec、Ben Tre省に進出 
   Nidec Japanの子会社であるNidec Tosok Precision Viet Namは、 
   Giao Long工業団地に4ヘクタールの自動車チェンジギアボックス工場を建設、 
   投資総額は3,960万USD。 
  
  ・中国パワー、ベトナム市場で鶏卵のシェア50% 
   10月9日にホーチミン市において開催された畜産業促進会議である中国企業が、 
   ベトナム市場で鶏卵50%、鶏肉30%、豚肉7%のシェアを占めているという情報が報告された。  
 
  ・ベトナムへの投資に意欲を見せるPanasonic 
  ・Samsung ベトナムで第2工場整備を計画 
  ・マック&スタバ、遂にベトナム上陸 
 
[[ 政府方針・規則 ]] http://www.bcc-jp.com/member/rule/rule/ 
  ・日本の生態住宅団地整備計画、Binh Duong省に白羽の矢 
 
 
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◎編集後記 
  朝晩の急な冷え込みと、日中の強い日差しに対応できず、 
  つい体調を崩しがちになりますね。 
  秋の夜長と言いつつも、テレビの気象予報では未だに紫外線情報が流れていて、 
  奇異な感じも受けます。 
  孫くらいの世代になる頃、「四季」という日本語が消滅してたらどうしよう。 
  (森口) 
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■ 発行 株式会社ブルーチップ・コンサルティング http://www.bcc-jp.com 
■ 編集責任者 森口 
■ 編集 斉賀 HIEN 
■ ベトナム投資ニュース http://www.bcc-jp.com/member/ 
■ 本メールマガジンバックナンバー http://www.bcc-jp.com/mm/ 
 
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