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ホーム > ベトナム投資メールマガジン > 第201号『 貸付金利下がるも、銀行の貸し渋り続く 』(2012/05/29)

ベトナム投資メールマガジン

ブルーチップ・コンサルティングが、発行していた
「ベトナム投資メールマガジン」のバックナンバーです。

第201号『 貸付金利下がるも、銀行の貸し渋り続く 』

★ブルーチップ ベトナム投資ニュース★ http://www.bcc-jp.com/member
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 ★目次 5月29日版
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 ▽トップニュース [ 貸付金利下がるも、銀行の貸し渋り続く ]
          [ ベトナム小売市場 国内企業劣勢 ]
 ▽ヘッドライン  [ 経済・金融,ファンド・VN企業・外国企業・政府方針、規則 ]
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///// ベトナムトップニュース ///////////////////////////////////////////////////////

  『 貸付金利下がるも、銀行の貸し渋り続く 』
  http://www.bcc-jp.com/member/business/finance/20120528-2233.html(全文)
  
  現在、銀行の貸付金利は、計画より四半期ごとに1%下がっている。
  ただ、各商業銀行とも企業への資金貸付には、厳しい条件をつけている。
  そのため、銀行には資金が余っているのに、
  企業の財政状況の悪化を改善できないというのが、現状である。

  この数ヶ月、確かに金利は徐々に低下してきているが、貸付資金が増加しなければ、
  本当の意味で企業の財政状況改善を支援しているとは言えない。

  現在、銀行からの借入れの90%を占めると考えられているが、
  農業農村、輸出商品加工、中小企業支援、裾野産業の優先対象とされている4分野なのだが、
  実際には、銀行の条件を満たす案件が少なく、借入が実施されている企業は少ないという。

  こうした借り入れ条件の厳しい状態は依然として続いており、
  大半の大手銀行では、資金が余っている状況であるという。(続)


  『 ベトナム小売市場 国内企業劣勢 』
  http://www.bcc-jp.com/member/news/economy/20120521-2305.html(全文)

  ベトナム小売社協会は、現在の国内小売企業にとっての最大の問題について、
  第一に必要経費(資材調達経費、燃料費、運賃等)の増加、
  そして消費の落ち込みを挙げており、
  在庫過多により、生産・加工の中止に追い込まれるケースが多い、と語る。
  小売企業は赤字を減らすために活動規模を縮小し、活動中止せざるを得ない状況なのである。

  一方、海外の小売企業は勢いがある。営業中止に追い込まれているのは、
  もっぱら国内企業が運営している店舗やスーパーマーケットなどだ。

  同じ環境で活動しているのに、どうしてこのような差が生まれているのだろうか?
  答えは、一言でいえば体制の弱さだ。
  (中略)
  ベトナム小売社協会事務局長-Dinh Thi My Loan氏は、
  ベトナム小売企業にとって一番の弱点は財政力の弱さである、と分析している。

  多くの小売企業で資金力が不足しており、他の企業や地方と提携するなどして、
  商品をスーパーに仕入れることができない。
  また、同じ理由から店舗の規模が小さく、商品の大量仕入れができないため、
  購入単価が高くなり、海外企業との競争力も失ってしまう。

  人材も、海外小売企業に引き抜かれている、という現状がある。
  統計によると、ベトナムスーパーの店員の給与は、
  海外スーパーより10~20%低いという。
  (中略)
  ハノイ市スーパーマーケット協会会長-Vu Vinh Phu氏は、
  国内小売企業の最大の弱点は、長期戦略を持たないことである、と語る。
  ベトナム小売のネットワークは、まだ代理店形式で運営されており、
  利益も薄く、互いの連携も弱い。(続)

///// ヘッドラインニュース /////////////////////////////////////////////////////////

[[ 経済 ]] http://www.bcc-jp.com/member/news/economy/

  ・自宅をオフィスに 企業の経営不振ますます深刻
   最近、経営状況の悪化を背景に、小規模企業を中心に、経費節減の観点から、
   オフィスを自宅に移す傾向がある。
   経営が順調な時期には、多くの企業が、立地の良いビルにオフィスを構えていた。
   今は、削減が必要な経費の第一は人件費で、2番目はオフィスの賃借料となっている。

  ・越裾野産業、開発遅れの理由
   政府は、マクロのレベルでは様々な対策を実施してきたが、
   裾野産業への対策はまだ浸透できていない。
   現在、バイク製造に関する裾野産業だけがベトナムで最も発展している。
   バイク製造分野を支える裾野産業は、政府の支援を得なくても順調に発展してきた。

  ・FDI申請額、前年同期比31.8%減の53.2億USD
   年初5ヶ月の外国直接投資は実施額で約45.1億USDとなった。
   また、計画投資省の統計によると、今年のFDI調達状況は昨年とあまり変わらず、
   外国直接投資の実施額は0.2%減った。現在までの段階では数千億USDの申請額があったが、
   実施額に変化は見られず、逆に前の四半期を下回った。

  ・経済成長率5.7%、インフレは10%以下 ~世銀報告~
   世銀の予測によると、国家予算の超過支出はGDPの6.0%相当だが、収入は減っており、
   財政政策の負担を軽減化させるためには、
   国家予算の支出規定を厳守することが重要なカギを握る。

  ・欧州企業 対越投資が減少傾向
   マクロ経済の不安定、インフレ上昇、行政的手続きの複雑性、汚職問題など、
   課題が山積する中、ヨーロッパの投資家は、アセアンの他の国への投資チャンスを
   模索し始めている。ベトナムは、アセアン地域内での競争力強化に力を入れる必要がある。

  ・農業好調 44億USD輸出超過
  ・輸出量は5月前半で40万トン超え ~ベトナムの米~
  ・ベトナムのM&A、15億USD規模へ
  ・ベトナム小売市場 国内企業劣勢
  ・ハノイ・ホーチミン両市 5月の貿易概況
  ・経済成長率5.9%、CPI上昇率10%のベトナム

[[ 金融・ファンド ]] http://www.bcc-jp.com/member/business/finance/
  ・購入者は誰? ~2.5億USDの債券~
   Vietinbankは5月11日、5年期限で2.5億USDの、国際債券を発行したことを発表した。
   この債券は年利8%で6ヶ月ごとに清算される。
   債券の販売価格は98.992% とyield が 8.25%である。

  ・資金貸付の成長が「悪い成果」を生む?
   国家銀行総裁によれば、2012年第1四半期の経済成長率が4%にとどまり、
   企業が経営不振となることは事前に予想できた。
   企業は多額の借金を抱えたが、2012年に入って銀行の資金貸付額が
   大幅に減ったため、経営不振は当然のことだ。
  
  ・貸付金利下がるも、銀行の貸し渋り続く
  ・銀行ネットワーク市場 金利が年間最低に

[[ VN企業 ]] http://www.bcc-jp.com/member/business/vn/
  ・ベトナムの水産企業 外国からの受注に苦戦
   ヨーロッパの経済危機が長引いたため、ベトナムの水産業はTra魚、
   海老をはじめとして各種の水産物に対する受注が伸び悩んでいる。
   ヨーロッパはベトナムの水産業にとって重要な輸出先である。

  ・ベトナムミルク、オーストラリアの乳牛を300頭輸入

[[ 外国企業 ]] http://www.bcc-jp.com/member/business/foreign/
  ・電化製品の輸出促進とFDIの関係
   業界によると、中国やアジアの各国で整備された電気製品工場は、
   ベトナムへの移転傾向があるという。
   この現象はベトナムの電気産業開発に大きく貢献し、
   大勢の労働者が雇用されるとともに、投資の調達や経済成長の拡大を促進させている。
   世界的に知名度の高い電気メーカーがベトナムに進出すれば、他のメーカーも後に続くだろう。

[[ 政府方針・規則 ]] http://www.bcc-jp.com/member/rule/rule/
  ・国家銀行 新規資金貸出キャンペーンの効果は
   企業の生産営業活動を支えるため、
   数兆VND規模の資金貸出キャンペーンを実行する準備があるとのこと。
   企業と銀行が協力し、経済の活性化にむけて努力することになる。

  ・今後の国営企業には何が期待できるのか?
  ・ホーチミン市、47兆VNDをかけて鉄道設置工事を開始
  ・情報足りない国営企業セクターの借金


             ★ ★ ★ ★ ★


◎編集後記
  私の父は数字に対する興味が強く、老齢になった今でも車の助手席で、
  「前の運転手はサイトウ(310)さんだね」「シニナヨ(4274)だって、物騒だね」
  などと言っています。春の日差しにふと眠気がさした時など、
  こうした語呂遊びをすると、案外シャキッとするもので、
  5月病撃退に、一役買えるかも?(森口)
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■ 発行 株式会社ブルーチップ・コンサルティング http://www.bcc-jp.com
■ 編集責任者 森口
■ 編集 斉賀 HIEN
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■ 本メールマガジンバックナンバー http://www.bcc-jp.com/mm/

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