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2009年11月02日

資金貸出 今後は厳しさを増す


現在、各銀行が預金金利を
非常に高く引き上げたが、
なかなか資金を調達できない状況である。
調達できた資金額は貸出額より低く、
公定歩合が調整される可能性も低いので、
2009年末から2010年初頭にかけ
貸出資金が不足すると予想される。


金利は上がったものの資金が集まらない
最近の国家銀行専門官の分析によると、
年末にかけて資金貸出活動が
活性化する可能性は低くない。
これは、単に銀行が資金を調達できないので、
貸し出せないことによるものだとしている。
特に、貸出用に制限された資金が
もう底を尽き始めた状況になったのである。

国家銀行総裁によると、
2009年第2四半期には
資金調達成長率が10.65%に達したが、
第3四半期には4.45%にしか達さなかった。
そして、9月から10月前半の6週間では
資金調達成長率が1.6%しか増加していない。

これは極めて低い数字である。
特に、現在、経済回復傾向は背景に
経済開発のため資金の要求がさらに増加している。
国家銀行総裁は、国家銀行の
今後の資金困難を予想したが、
各銀行が市場の状況に合わせて
活動することが必要であり、
資金安全の規定を
確保しなくてはいけないとしている。

ただ、調達金利と貸出金利の差が
縮小しているため、銀行の利回りも低いのが
現状である。

市場が回復すると資金借入がさらに困難に
つい最近、Don Lam –
VinaCapital社長によると、
不動産市場について、
2010年は高級不動産の取引が
中級不動産より順調に行われない
としている。
この原因として、
不動産市場が貸出資金に大きく頼るが、
今後、資金貸出が困難になるため、
不動産市場がその影響を受けるためという。

このように、資金貸出の困難により、
最初に影響を受ける分野が不動産市場である。
そして、不動産の価格に対して営業者が
最も敏感に反応するのである。

ハノイ市における不動産会社の社長によると、
不動産への投資が
新規経済発展拡大パッケージに含まれておらず、
優先措置に与えられない。
そして、消費対象の貸出資金が
不動産へ投資されることも制限されている。
そのため、個別の投資家が
資金をなかなか借り入れできない状況にある。



Vneconomy.net 2009年11月2日

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