ブルーチップ ベトナム投資ニュース

国家銀行のNguyen Van Binh総裁によると、2011年末の時点で
3つの優先事項を持つ財政政策実施の効果が徐々に現れている。

一つは貸付金利を減らす趣旨であり、二つ目は金売買市場の段階的な
コントロール。三つ目はUSD/VNDレートの安定化で、年末の段階では
変動枠（2011年9月7日から年末まで）が1％を超えていない。

USD/VNDのレートは10月上旬に14回の上昇を続けた後、この5週間で
安定している。国家銀行は市場を支えるための目的で8月中旬以降に
15億USD～18億USDを売却し、主に金輸入活動を支援した。
10月から現在までで国家銀行はこの対策を実施する必要がなくなった。

先週末、USD/VNDのレートがブラックマーケットと銀行システムで多少の
変動を見せたが、ブラックマーケットと銀行システムのレートの差は
さほど大きなものではなく、1USDあたり21,165VND上下で取引された。
また、いくつかの銀行がVNDの流動性を改善させるためUSDを大量に
売り出した。

12月6日のCG会合において、計画投資省のCao Viet Sinh副大臣は
以下の点を注意すべきとの情報を告知した。

ベトナムの輸出入活動が高い業績を上げたことが、USD/VNDのレートを
大きく支えている。具体的には超過輸入状況が抑制され、国家予算全体が
余剰状態となっている。

計画投資省の報告によると、ベトナムの輸出入総額は2011年に記録的な
GDPの170％に相当する2020億USDとなった。このうち、輸出額が960億USDで
2010年より33％の増加となっている。輸入額は1,060億USDに達しており、
前年の同期より25％増。これによって超過輸入額が大幅に減少し、今年中には
100億USDに達すると予測され、輸出入総額の10.5％相当となって目標の
18％以下を超えることが見込まれている。

また、2011年の国家予算で余剰額が31億USDとなり、政府管理機関が以前に
予測した額より大きくなっている。

2011年3月、国会会議においてNguyen Van Giau国家銀行元総裁は今年中に
予算全体の余剰額が20億USDを達し、それが為替レートを大きく支えることを
報告した。2009年の国家予算超過支出は88億USD、1010年は30.7億USDだった。

他には越僑の送金も為替レートの抑制に大きく貢献している。世界銀行の報告では
2011年の越僑によるベトナムへの送金金額は90億USD近くとなる。これにより、
ベトナムは最も大きな越僑送金を得た国のTOP10に入った。TOP10はインド、
中国、メキシコ、フィリッピン、パキスタン、バングラデシュー、ナイジェリア、
エジプト、リバニオスである。