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2008年02月26日

ハノイの医療事情


皆さんは、病気になったとき、どうされるだろう?
薬を飲んで治すか、すぐ病院に行くか、
忙しくて、病院に行く時間がなくて、
病状が悪化してしまう人もいることと思う。

海外、特に東南アジアに住んでいると、
思わぬ病気になることもある。

風邪だと思ったら、デング熱だったり、
腹痛かと思ったら、寄生虫だったり、
ウィルスが入り込んでいたり。

早めに病院で見てもらうことが重要。
その為には、
海外旅行保険は、ここでの暮らしには必要不可欠。
そして、日本語や英語が通じる病院で、
しっかり見てもらう必要がある。

実際、私の友人も、ハノイでデング熱にかかったのだが、
海外旅行保険に入っていなくて、
病院で、まだ歩けるなら、
今日中に、航空券を買って、日本に帰ったほうがいい、と言われて、
その日のうちに、空港で航空券を買って帰ったほど。

日本語や英語が通じる、保険会社と提携している病院では、
びっくりするような金額を請求されることがある。
もちろん、保険に入っているのだからいいのだが、
入ってなかったら・・・と思うと、青ざめる。


先日、39度の高熱が出て、
食べても飲んでも、全てを吐き出してしまう状態だった。
病院に行き、診察、血液検査と点滴2本で、しめて、350$。
友人は、風邪で1日入院して、800$。
以前に、ヘルニアになったときの
血液検査、レントゲン、MRI、合わせて、1300$。
いい商売だ。

その点滴を受けているときに、
看護婦さんと英語で話したりして、けっこう和んでいたのが、
突如、そこの大きい処置室にいたメンバーに、
いきなり緊張が走った。

わき腹を押さえた外国人が入ってきて、
「10分ぐらい前に、大通りを歩いていたときに、
(たぶん、引ったくりをしようとして、かばんを切ろうと)
近づいてきた男が、(勢い余って)
わき腹を刺してきた。(かなり意訳だけど)」
と、すごい早口で話してきた。

その部屋にいた、医者、看護婦、スタッフが集まって、
みんなで応急処置。
私は、もちろん放置で、
看護婦さんに、いいよ、私はいいから、向こうを・・・と。

結局、そこの病院には、縫ったりするような施設がないということで、
他の病院に、救急車で輸送されていった。

だけど、その有名病院。
1年ほど前に、私がヘルニアが原因の坐骨神経痛で、診察に行ったときに、
堂々と、スポーツのし過ぎで、筋肉を痛めているだけですから、と
私に塗り薬と痛み止めをくれた。
ちなみに、その時期、全く運動していなかった私。
その痛み止めの薬を飲み続けて、
ある時、意識が朦朧としてきて、
これはまずい、と今の病院で改めて、診察をしてもらった。
そして、ヘルニアだと分かったときは、
医者の前で、原因が分かって、よかった・・・と泣いてしまった。

ちょっと関連することで、
ハノイには、手術や入院ができる施設がある病院が少ない。
(私もヘルニアになったときは、
普通に歩けるのに、救急車に乗って、40分ほどかかる施設へ
レントゲンを撮りに、わざわざ行ったほど。)
なので、手術が必要なとき、
病院は、ジェットヘリやチャーター機を飛ばして、
バンコクへの緊急輸送をすることが多い。
やっぱり、海外旅行保険は、重要。
平気で、3、40000$とかいくんで。

ちなみに、これはハノイの話だが、
私が住んでいる町は、ハノイから車で2時間ほど。
病院は多いが、外国人が行くようなところは、一つしかない。
しかも、みんなそこには行かないで、
車やタクシーを飛ばして、ハノイまで行く。
確かにそれは正解なのだが、
会社の上司曰く、
この町で、心臓発作にでもなったら、
病院に運ばれる前に死んでしまう・・・。
と言うわけで、私の勤めている会社でも、
家族は連れてこられない、と、みんな単身赴任。

でも、みんなそれなりに楽しんでいるみたいなので、いいのかも。


渡辺 藍


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