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2009年08月28日

望まれる教育インフラの整備


WB、ベトナム教育プログラムへ融資
世界銀行がベトナムの教育分野プログラムに
合計170億円を融資する。

対象は以下。
「'09~'15 35省での学校教育保証プログラム」
 →初等教育の質改善 

「大学教育発展プログラム」
 →大学教育刷新案の実施

教育の現場①~ツメコミ主義への懸念
小学生の娘さんを持つベトナム人夫婦。
お二人とも海外留学経験あり、
社会的地位の高い職についておられ、非常に教育熱心。
最近の教育について、知識を詰め込むだけ、
問題も答えも教えてしまうと問題意識が高い。
ここ2、30年の”進歩”、
「根っこがしっかりしていないのに
枝葉だけ増えても、倒れるだけ」
考える力が養われないと懸念を抱く。

教育の現場②~障害者の壁
現在の教育システムは障害者受入態勢が整っていない。 
日本の協力もあって、視覚障害者が使用できる
パソコン設置等、改善の試みがみられるものの、
依然その壁は高く、能力があっても傷害のため、
豊かな生活をあきらめざるをえない。

格差社会ベトナム
学歴主義の強いベトナム、
有名大学=好待遇・高収入への切符。
一方、障害を持っているゆえ、十分な教育を受けられず、
足を引きずりながら物を売るような
悲惨な生活を送る少年少女も見かける。
富を持つ物が更なる富を手にする格差社会。

しかしそのエリート達、連なる資格に豊富な知識とはいえ
日常業務のちょっとしたハプニングに思考停止、
解決案など考えもせず責任転嫁、誤魔化しをする。
「考える力」の欠乏が使えないエリートを生み出す。

望まれる教育インフラ整備
道路や電気等と違い、教育等目に見えないインフラ整備は
とかく後手に周りがちである。
しかし格差社会と使えないエリートでは国に未来がない。
自分の生きる術を選択できるだけの教育。
問題発見解決をし、国を創っていくための教育。

外資に頼った成長から脱し、インドシナの
リーディングカントリーとなるべく、
融資が有効活用されることを望む。

(福田)

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