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2008年11月26日

外国人投資機関 投資品目多様化の時代へ


ベトナム証券市場で大量売却を続ける外国人投資家もいる一方、
最近の株式売却数は10月末の半分にとどまっている。
外国投資家の多くがベトナムにおける投資機会を積極的模索し、
上場証券の他、未上場企業株式にも注目している傾向がある。

●Nam Long投資株式会社の場合
11月21日、Nam Long投資株式会社は外国戦略株主パートナー2社を公表した。
1社はロンドン証券取引所(LSE)上場企業の不動産開発会社
-Aseana Properties Limited (ASPL)である。
同社はIreka Development Management Sdn Bhd (マレーシア)の子会社でもある。
もう1社はNam Viet Ltdである。同社は国際金融投資機関であり、
Goldman Sachsによって設立された (本部は海外にあり、ベトナムへの投資専門会社)。

この2社は7月の個別発行を通じて投資を行い、
投資総額は約2800万ドル。

Nguyen Xuan Quang-Nam Long投資株式会社代表取締役社長によると、
今回追加株式発行で得た資金は各子会社及びホーチミン市における
不動産投資開発案件に投資される。

ASPLとNam Viet Ltdは、投資だけではなく
代表者をNam Longの取締役会及び監査委員会に派遣、
今後のNam Longの不動産案件(特に大規模案件及び高級不動産案件)の
経営及び財政管理に協力する。
その他、ASPLは今後実施予定のNam Longの高層ビル建設及び高級住宅建築に出資、
直接管理をする予定。
まず、ホーチミン市における4案件の建設実施調査に協力する。
2009年1月、Nam Long株式会社は債券を変更し、正式に上場企業になる。

●VinaCapitalの場合
VOFの動きもベトナム投資市場を知るうえで興味深い。
つい最近、外国投資家に送付した資料の中で、
VinaCapitalのVOFファンドは不動産部門が
全体投資品目の3分の1を占めることについて明らかにした。
また、VOFは今後の6ヶ月~12ヶ月中に不動産投資資金を減らす目標を立てると共に、
消耗品分野(消耗品分野は金融危機の影響をあまり受けていない)及び銀行
(金融危機後に一番早く回復する分野)への投資チャンスを探している。

上場市場及び未上場市場において、VOFは主に中大規模の時価総額を有する会社、
流動性が高い株式、運営が好調な会社に投資予定。

具体的に、VOFは以下のような企業に注目。
(1)専門性の高いの中小企業、家族経営の企業
(2)外国資本を有するが、親会社がもうベトナム市場を重視していない会社
(3)現代経営方式をとりいれるために外国戦略投資家を探している民営化企業

(1)(2)に投資する場合
VOFが経営参加し、活動開発を支援し、運営体制を充実する。
現在、このように投資、運営参加している会社は26社あり、
投資規模は1社当たり約1000万ドル。

(3)について
具体例はMobiFone, Incombank, Vietnam Airlines等。

現在、VOFの投資品目は以下のような分野にて展開。
Vinamilk,
Phu My肥料,
Vietcombank,
Tay Ninhゴム,
Halico、
Pho 24(フォーチェーン店)、
Masan、Kidoアイスクリーム、
Phu Nhuan
金・銀販売会社等。

●PXP Vietnamの場合
PXP Vietnamは
Kevin Snowball氏により創立、運営されている外国投資機関である。
PXP Vietnamは今後PXP Vietnam Value Fundを開設予定。
この新規ファンドは魅力的な株価の株式に投資し、最良な運営体制を整備され、
ベトナムで順調に事業展開が期待される。
このファンドは最大規模が2億ドル。

一つの証券に対する投資家の行動はさまざまである。
例えば、Vinaconex会社の株式(銘柄:VCG)について、
外国投資家が大量売却する時もあるが、VCG株式の購入申請者が少なくはない。
Credit Suisseは民営化コンサルティング契約の中で
「Vinaconexが順調に株式を発行後にしかコンサルティング費を受け取らない。
(コンサルティング費は株式発行総額で計算される)」と約束した。

VinaCapitalの予想によると、 VN-Indexは2008年末までに400ポイント下回りで
維持される可能性が高い、国際市場の積極的要因がなければとVN-Indexが急に上昇するのは
難しい。株価が非常に下落したので、投資品目が多様化する機会が到来している。


証券投資紙  2008年11月25日


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