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2008年12月09日

冷え込む証券市場 外国投資家撤退の兆し


この2ヶ月で、VN-Indexは300ポイント下がった。
取引の消極化に伴い、VN-Indexがどこまで下がるか、
底が見えない状況だ。
ベトナム投資家は、株式購入を積極的に行うなどして、
市場を支えている。
各機関投資家、特に外国機関投資家の中には、
市場を撤退者も出始めている。

10月上旬から現在までの、
外国投資家の証券純売却額は2.146兆ドン。
そのうち、ハノイ証券取引センターで
外国投資家が購入したのが、
11,024,600単位の証券(3161.18億ドン)、
売却したのが、19,955,700単位の証券(5142.18億ドン)。
HASTCでの外国投資家の純売却額は1,981億ドン。
53,039,580単位を購入、購入額 2.250兆ドン。
656,806,280単位を売却、売却額 4兆1,991億ドン。
純売却額は合わせて1兆9,485億ドン。

HSBCの最新報告書には、
外国投資家が株式を大量売却するのは、
もはや驚くべきことではない、としている。
市場の暴落により、現在HASTCとHOSEの時価総額は、
2008年年初の300億ドルから、130億ドルまで下がった。
これは、アジアの小規模証券市場よりも小さい。
例えば、インドネシア市場の時価総額は790億ドル、
フィリピン市場の時価総額は980億ドルである。

しかし、現在ベトナム株式のPERは安くはない。
例えば、ベトナム株式のPERが年内に10%下げ、
2009年に15%上がれば、10倍になり、
中国の8.3倍、インドの8.9倍よりも高くなる。

HSBCの専門家によると、
現在、外国投資家の株式保有数が減少しているため、
今後は売却の圧力が弱まる見込みだという。
しかし現在、外国投資家の上場株の占有率は22%に上り、
売買可能株式(float stock)の時価総額の半分に相当、
昨年後半の18%より高くなっている。
従って、今後も市場は外国投資家の影響を
受け続けることになりそうだ。

統計資料によると、証券保全センターは
2008年12月1日までに、
2,624の外国投資家に取引番号を発給している。
そのうち、機関投資家 874、個人投資家 11,750。
2007年に比べて、機関投資家が359増加(69.38%増加)、
個人投資家が3,583増加(43.87%増加)した。
しかし、この2ヶ月で証券取引口座の開設希望は
かなり減ってきている。


Vneconomy.net 2008年12月9日


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