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2009年03月10日

証券市場 引き続き下落傾向


国際経済及び国際証券市場の状況は良くならない、
そして外国投資家が大量に株式を売り出していること、
上場企業の経営困難な状況等により、
ベトナム証券市場は引き続き下落する可能性が高い。


先週、VN – Indexは3回上昇、2回下落し、
週末に245.70ポイントで止まり、
先週末より0.04ポイント(0.02%)下落した。
先週の取引数は4060万単位、先々週より23.36%を下落、
取引総額が7550億ドン、先々週より29.11%減。
HASTC-Indexは2回上昇、3回下落し、
先週末に84.59ポイントで止まり、
先々週末より0.63ポイント上昇し、
取引数が2080万単位、先々週より22.81%減、
取引総額が3817.6億ドン、23.01%減らした。

市場が良くならない原因は、
先週、世界中の証券会社が一挙に下落したこと、
外国投資家が引き続き大量の株式を売却すること、
先々週末に株式を購入した数多くの投資家が
利益を実現化するために大量の株式を売却したことである。

株式を売却した投資家は、
株価がさらに下がることを待つので、
市場に導入する資金及び購入需要を減らしている。
市場の変動により、VN-Indexが250ポイントに上がると、
多くの投資家が株式を売り出し始める。

2008年3月4日、HSBCは、
Vietnam Monitor 2009年3月号報告書を発表した。
その中で、ベトナム証券市場に関する悲観的な予想を掲載した。
同報告書によると、ベトナム証券市場は
2009年からアジアで一番暴落した市場であり、22%下落したが、
アジアのMSCI(日本を含まない)は12%しか下落していない。
市場全体は2007年3月より81%下落した。

特に、HSBCの分析によると、
ベトナム証券は他の市場の証券より安くはない。
最近、HSBCの分析があまり正しくない事もあるが、
この意見は投資家にとって注意するべきポイントになる。

国際経済は引き続き悪化し、
アメリカ経済の先行きの見込みはまだ暗い。
FED会長によると、
2009年にアメリカ経済が引き続き衰退し、
2010年までにまだ回復できない。
他の国も台風に対面しているような状況になっている。
今後数ヶ月、国際経済は引き続き悪くなり、
ドミノ倒し状態が引き続き広がる事が予測される。

ベトナム経済は測量に関する評価が少ないため、
国際経済危機による影響が分からない。
それに、ベトナム銀行システムはまだ「元気」なので、
他の国のように金融危機が経済危機を
道連れにする状況にはならない。

ここで大きな問題は、
輸出、外国直接投資及び間接投資が急速に減少し、
各企業で生産営業活動が停止されていることである。
上場企業及び未上場企業は売上げ及び利益による
強い影響を受けていない。
短期の負債が大きすぎる企業は大きなリスクを負い、
倒産する可能性がある。
ただし、銀行システムの慎重性が高いので、
倒産になった場合も企業内部にしか影響せず、
銀行まで巻き込んだドミノ倒しにはならない。
先週、世論では、
決定No. 126/2008/QĐ-BTCに対する心配が高まった。
それによって、各証券会社は
取引代理店を閉められない状況になる。
そのことについて、反対の意見が多いが、
健全に活動している代理店もある。
しかし、新設の証券会社又は取引代理店を減らしたいという
証券会社の意向に、賛成の意見が殆どである。

国家証券委員会は、
2009年の証券市場の開発のための6対策を提案した。
それらの対策は突破力のあるものではなく、
外国投資家に対する銀行株式の所有枠「ルーム」、
証券市場を安定させるためのファンドの開設等の、
既に協議した内容である。
しかし、これらの対策の実施プロセス
及び実践性に関する疑問がまだある。

ある意見によると、国家証券委員会は
管理機関として市場に干渉するより
証券市場のマクロ環境を完成するべき、
市場の透明性を改善し、取引手順を現代化するべき。
国家証券委員会が直接市場に干渉すると、
自然の需給のバランスがなくなり、
企業の価値を正しく反映できなくなる。

市場の暴落は透明性の不足による原因もあり、
リスクが高いため、投資家が積極的に市場に参加しない。
さらに、外国投資家の換金も
国家証券委員会の管理能力を超えている。

市場は引き続き下落する可能性が高い。

取引量を大きく減らすことにより、
市場の流動性が引き続き弱くなる可能性が高く、
市場の状況はまた悪くなり、衰退に向かう可能性が高い。



Vietnamnet  2009年3月9日

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