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2010年09月11日

営業環境評価 ベトナム大幅ランクダウン


世界各国の営業環境に関する報告書、
Forbes誌の“Best countries for business”の中で、
ベトナムはランクを下げ、128カ国中118番目となった。


このままでは、ワースト10まであとわずかである。
昨年、同誌でのベトナムは、113位で、前年と変わらなかった。

一方で、今年の Forbesの報告には、
ベトナム経済に対して高く評価した部分もある。
例えば、市場経済や国際社会加盟に対する政府の努力、
GDPの農業分野の割合が、2000年の25%から2009年には21%に減じたこと、
貧困の比率も減じたこと、
経済成長の引上げ対策が、積極的に適用されたことなどがある。

ただ、国際的経済危機の影響を受け、
ベトナムの輸出向け経済が、弱体化していることなども指摘された。
その他、貿易赤字、外国投資への制限などが、
ベトナム経済の弱みであるとされた。
これらがVND切り下げに圧力をかけているためである。
貿易収支は-6.4%、一人当たりのGDPは年2,900USD、
国債等公的借金はGDPの53.7%を占めている。

Forbesの営業環境への評価は、
貿易自由化状況、知的所有権の保護、クリエイティブ能力、
技術能力、汚職状況、投資家の保護、
税金の負担、自由権の実施などに基づいて行われている。

今年、ベトナムがランクダウンした原因は、
主に投資家の保護にあると思われる。
この項目について、ベトナムは今回、一気に125ランクを落とした。
残りの項目に対する評価が変わらないことからも、明白である。

今回、最下位につけた国はベネズエラであった。
営業環境の悪い国は、主にアフリカの国が多く、
Zimbabwe、Chad、Burundi、Cameroon、
Bolivia、Cote d’Ivoire、Tajikistan、SyriaとGambiaなどが含まれている。

ベトナムはこのワースト10のすぐ上にいる。
隣国カンボジアは115番目に位置づけ、
他の東南アジア諸国も高い評価を受けている。
例えば、フィリピン 91位、
インドネシア 74位、タイ 56位、
シンガポール 5位、中国 90位にそれぞれ入っている。

今年、世界最良の営業環境と評価された国は、デンマークであった。
すでに3年連続である。
デンマークは一人当たりの所得が年36,000USD、
貿易収支は+2.9%、公的借金はGDPの41.6%を占めている。

続く上位10カ国は、
香港、ニュージーランド、カナダ、シンガポール、
アイルランド、スウェーデン、ノールウェイ、アメリカとイギリスであった。


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サイゴンエコノミックスタイムズ  2010年9月10日

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